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消化酵素の状態と離乳食の開始時期②~タンパク質編

2015.07.09

投稿者
クミタス

消化酵素の状態と離乳食の開始時期①~糖質編 に続き、今回はタンパク質の消化について、消化を手助けする消化酵素とともにお送りします。



 

タンパク質の消化


★タンパク質をペプトンまで分解するペプシン
胃粘膜主細胞中の顆粒にペプシノーゲンとして含まれ,胃液中に分泌され、胃粘膜壁細胞より分泌される塩酸により活性化しペプシンになります。
生後1か月から増加します。

★ペプトンをペプチド、一部はアミノ酸まで分解するトリプシン、キモトリプシン
トリプシノーゲンとして膵液中に分泌し十二指腸粘膜のエンテロキナーゼにより活性化されトリプシンに、膵液中にキモトリプシノーゲンとして分泌しトリプシンの作用によりキモトリプシンになります。
一部でアミノ酸まで分解します。

★タンパク質やペプチドのC末端 (カルボキシル末端) のアミノ酸を切り離す働きをするカルボキシペプチダーゼ
膵臓からプロカルボキシペプチダーゼの形で分泌し、十二指腸でトリプシンまたはエンテロキナーゼにより活性化されてカルボキシペプチダーゼになります。

★ペプチドをアミノ酸まで分解するエレプシン(ペプチターゼ)
小腸壁に存在します。エレプシンはペプチダーゼの1つになります。

乳児期に食物アレルギーが多い理由にも


成人の食前時はpH2ほどですが、乳児期はpHが4ほどと高く、乳児期はペプシンが少なくタンパク質をペプトンまで分解する力が成人よりも弱い状態にあります。

2歳くらいになると成人の胃のpHレベルに近づきますが、ペプシンが少ない状態であることがタンパク質の未消化を招きやすくします。
ただし、母乳に含まれる乳清タンパクは、母乳中のリゾチームやプロテアーゼにより分解され消化されます。また乳児の胃液には、成人の胃液にはあまり含まれていない酵素レンニンが含まれていることで、乳汁を凝固させ胃内の滞留時間を長くし乳汁中にあるカゼインをパラカゼインに変換させ消化されやすい状態にあります。
また乳児期の間は乳清に含まれた状態で小腸に届くラクトフェリンも吸収されやすいものになります。

食べることで、胃酸分泌は促されます。ブドウ糖を摂取することでも一時的に胃酸が分泌されますので、でん粉質などの糖質を食べていきながらタンパク質を摂取することで消化が促される面があります。

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