何かを食べた後に、腹痛や下痢をくりかえす場合、好酸球が影響しているかもしれません。
好酸球性胃腸炎とは、症例が5,000ほど顕在しており、40歳代の報告が多いですが低年齢段階での発症も増加していると言われています。
まだ明らかになっていないことが多いですが、『Th2 反応をおこしやすい個人が食物抗原等に反応して消化管での IL - 5, - 13, - 15,eotaxin 等のサイトカインの産生が高まり好酸球やマスト細胞が活性化されて消化管上皮に傷害をおこすアレルギー疾患である』との意見があります。
アレルギー性疾患のある方は好酸球の値が一般に高い傾向にありますが、好酸球性胃腸炎では末梢血白血球の増加や好酸球の増加があることが多く、食欲不振、嘔吐、腹痛、下痢、血便、 体重減少、腹水などから、重症者では消化管閉塞、腸穿孔、腸破裂、腹膜炎など、生命予後に関わる状態になる場合もあります。
成人の場合、喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などのアレルギー歴を有する例が多く、乳児の場合、ミルクが原因の場合は、アミノ酸乳に変え経過を見るといった治療もなされています。
最初は食後の腹痛、下痢だったのが、食後関係なく胃腸障害をもたらすこともあります。症状レベルは様々ですが、乳や油、脂肪、特定の穀類などを食べた後にいつも腹痛、下痢をおこすが腹痛、下痢、嘔吐以外に症状がないようだ、胃カメラや腸の内視鏡検査をしてびらんや潰瘍がいくつも見つかったことがあるがクローン病などではないと診断された、といった方も、病院で相談されてみるのもよいかもしれません。
好酸球性胃腸炎の診断指針(以下参照元より)
1と2または3を満たすものが対象。これら以外は参考項目。
1 .症状(腹痛,下痢,嘔吐等)を有する.
2 .胃,小腸,大腸の生検で粘膜内に好酸球主体の炎症細胞浸潤が存在している.(20/HPF 以上の好酸球浸潤、生検は数カ所以上で行い,また他の炎症性腸疾患を除外することを要する)
3 .腹水が存在し,腹水中に多数の好酸球が存在している.
4 .喘息などのアレルギー疾患の病歴を有する.
5 .末梢血中に好酸球増多を認める.
6 .CTスキャンで胃,腸管壁の肥厚を認める.
7 .内視鏡検査で胃,小腸,大腸に浮腫,発赤,びらんを認める.
8 .グルココルチコイドが有効である.
参照元)詳細はこちらをご覧ください。
https://www.nanbyou.or.jp/entry/3740
https://www.jstage.jst.go.jp/article/gee/54/6/54_1797/_pdf
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