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経皮免疫療法と経口免疫療法

2026.01.11

投稿者
クミタス

経皮免疫療法(Epicutaneous immunotherapy:EPIT)は、食物抗原を装填したパッチ剤を皮膚に貼り付け、皮膚経由によりおこなう免疫療法です。今回は重度の牛乳アレルギー児に経皮免疫療法として0.5µgから3ヶ月ごとに5µg、50µgへと濃度をあげ、経口免疫療法につなげることができた症例の報告を掲載します。
 
牛乳アレルゲンエキスを48時間ごと、3か月間貼付し0.5µg、5µg、50µg へと増量し前後で負荷試験を行い摂取量の比較をおこなった。また同時に牛乳特異的IgEの値についても検討した結果、初回の総摂取量は牛乳0.05mlでアナフィラキシーをきたしたが、経皮免疫療法後は6mlまで増量できた。その後は経口免疫療法に移行し3年後には200mlまで接種可能となり、12週間の持続的無反応も確認できた。
特異的IgEは100UA/ml以上であったが、経皮免疫療法後は76UA/ml、経口免疫療法後2.1UA/mlまで低下を認めた。また、免疫療法施行中にアナフィラキシーなどの有害事象は認めなかった(出典・参照:松下天志,平井康太,海賀千波,望月博之,山口公一 東海大学医学部総合診療学系小児科学,東海大学医学部付属八王子病院小児科,聖マリアンナ医科大学小児科学講座 牛乳アレルギーの治療として経皮免疫療法の濃度を徐々に上げ閾値上昇できた患児)。
 
経皮免疫療法は安全に施行できる可能性があり、経口免疫療法ができない(希望しない)例などで経口免疫療法への橋渡し役として有用な可能性があることを示唆しています。今後も効果や副作用,アレルゲンの適当量や貼付方法など経皮免疫療法について掲載したいと思います。

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