ゲル化剤、増粘剤、安定剤として食品中に使用されることがある成分が原因でアレルギー症状が出現することがあります。
ゼリーやアイス摂食後に症状出現した場合~カラギーナンを含む食品
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3315
6歳女児。乳児期発症の重症アトピー性皮膚炎があり、ステロイド外用薬で治療するも十分なコントロールが得られず、5歳よりデュピルマブを開始した。鶏卵を含む多品目の食物アレルギーがあったが、3歳時にはほぼ寛解していた。同時期より、加工品(アイス、ラムネなど)摂取後の即時型症状(口腔内違和感、蕁麻疹)を繰り返していたが、原因同定には至らなかった。5歳時の症状誘発時の食品表示にキサンタンガムの記載があり、皮膚プリック試験および経口負荷試験陽性より、キサンタンガムアレルギーと診断された。幼児期より使用していた複数の保湿ローションの基材にキサンタンガムが含まれており、経皮感作が考えられた(出典・参照:吉元陽祐,増本夏子,石倉稔也,春日井悠,李守永 国立病院機構福岡東医療センター小児科 原因不明の即時型症状を繰り返し,外用剤による経皮感作が原因と考えられたキサンタンガムアレルギーの一例)。
上記報告では、キサンタンガムはとうもろこしや大豆を栄養分として微生物が発酵する際に産生する天然の増粘多糖類で、増粘・ゲル化作用があることで、加工食品や化粧品、医薬品(抗ヒスタミン薬、ヘパリン類似物質、抗菌薬など)に広く使用されており、アレルゲンとなる可能性が示唆されています。
キサンタンガム含有化粧品による接触性皮膚炎を発症し、キサンタンガムを比較的多量(1g)摂食し症状出現した方のケースも見られますが、他事例含め掲載したいと思います。
複数の増粘多糖類によるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4739
サンコー 赤ちゃんせんべい
385kcal/100g
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Mayu Ishikawa
ほのかに甘く塩味のおせん…