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ビタミンD欠乏について

2022.03.09

投稿者
クミタス

ビタミンDはイワシ、サンマ、サケ、カレイ、ウナギ、アジなどの魚類ときのこ類などに多く含まれています。
ビタミンD欠乏については以下でも掲載しておりますが
ビタミンD欠乏性低カルシウム血症について~過度な食物除去に加えて
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3314
ほかにも体内のビタミンD充足は、受精卵の着床率、妊娠率・出生率の向上に関連し、妊娠率や妊娠継続率にもビタミンDが関係する可能性があり、妊娠中にビタミンD欠乏となった場合は、胎児のビタミンD欠乏につながり、出生した児は低出生体重児、骨密度の低下、感染症にかかりやすくなるとの示唆もあります。

複数種の魚にアレルギーがあり除去をおこなっている方においては、ビタミンDが不足しやすくなる面があり、魚を摂食できない場合はきのこ類の摂食が候補に挙げられます。
ビタミンDは、ビタミンD2 (エルゴカルシフェロール) 、ビタミンD3 (コレカルシフェロール) などの総称になります。
紫外線照射により、植物に存在するエルゴステロールからビタミンD2は生成され、干しシイタケ、 生シイタケ、ヒラタケ、エノキタケを調理する前に、主にカサの裏を日光にあてることでも、含有のエルゴステロールが変化し、ビタミンD2量を増やし得る性質があります。
またヒトを含む哺乳動物の皮膚に存在する、プロビタミン D3(7─デヒドロコレステロール、プロカルシフェロール)は、日光の紫外線によりプレビタミン D3(プレカルシフェロール)となり、体温による熱異性化によりビタミン D3(カルシフェロール)が生成されます。

ビタミンD 1μgの目安(μgはmgの1/1000になります。)
焼き鮭2.5g、しらす干し2g、ツナ缶50g、卵黄17g、乾燥きくらげ1g、干ししいたけ8g

ビタミンD 1日の目安量、上限量
0~5か月の1日の目安量5μg、上限量25μg
6~11か月の1日の目安量5μg、上限量25μg
1~2歳の1日の目安量3μg(男)、3.5μg(女)、上限量20μg
3~5歳の1日の目安量3.5μg(男)、4.0μg(女)、上限量30μg
6~7歳の1日の目安量4.5μg(男)、5.0μg(女)、上限量30μg
8~9歳の1日の目安量5.0μg(男)、6.0μg(女)、上限量40μg
10~11歳の1日の目安量6.5μg(男)、8.0μg(女)、上限量60μg
12~14歳の1日の目安量8.0μg(男)、9.5μg(女)、上限量80μg
15~17歳の1日の目安量9.0μg(男)、8.5μg(女)、上限量90μg
18歳以上女性の1日の目安量8.5μg、上限量100μg、上限量100μg
妊婦、授乳婦は1日8.5μgが目安量

ビタミンDとアレルギーとの関連可能性については、また情報をアップデートしていきたいと思います。

出典・参照:日本人の食事摂取基準(2020年版)
食物アレルギー診療ガイドライン2021 ほか

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