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乳幼児に必要なビタミンD

2015.01.12

投稿者
クミタス

近年、ビタミンD不足の乳幼児が増えています。
ビタミンDが不足することが要因となる、骨の変形・成長障害、下肢が曲がりO脚になる、「くる病」も増えていると言われています。

主な背景・要因として以下等が挙げられます。

・離乳食の開始時期が1歳を超えてからなど遅い場合
・除去により栄養偏重
・日照不足

食品からの栄養摂取


母体の栄養状況にもよりますが、母乳だけではビタミンDが不足傾向にあると言われています。産まれてしばらくは、乳児の体内にある栄養でまかなえますが、5~6か月ごろから離乳食は進めていくことが望ましいです。

食物アレルギー症状がある方で卵を除去をしている場合もあるかと思いますが、まだアレルギー症状が出ていないうちから必要以上の除去をしていると、栄養偏重になる場合があります。必要以上の除去は控えながら、医師に相談の上、徐々にさまざまな食品を摂取できるようにしていくことも望ましいです。

ビタミンDを多く含む食品

魚類、きのこ類に多く含まれます。

きくらげ 茹でた100g 39μg
さけ 1切れ    25.6μg
さんま    1尾    11.4μg
かれい    1切れ    10.4μg
たい    1切れ    6.4μg
さわら    1切れ    5.6μg
ほんじめじ 100g    4μg
いわし    1尾    3.0μg
鴨    3切れ    2.1μg
あじ    1尾    1.6μg
鶏卵    1個    1.5μg
干ししいたけ    2枚    0.7μg

μgはmgの1/1000になります。
0~5か月の1日の目安量2.5μg、上限量25μg
6~11か月の1日の目安量5μg、上限量25μg
1~2歳の1日の目安量2.5μg、上限量25μg
3~7歳の1日の目安量2.5μg、上限量30μg
18歳以上女性の1日の目安量5.5μg、上限量50μg
妊娠中の女性は1日10μg内が推奨されています。
 

日光からの体内生成


しかしながら、マルチアレルギーなどで、多様な食品摂取が進まない方もいらっしゃるかと思います。
ビタミンDは、食品からの栄養摂取以外に、日光照射からも体内生成されます。
日光照射条件によりビタミンD生成程度は異なりますが
『紫外線の弱い冬の12月の正午では、那覇で8分、つくばでは22分の日光浴で必要量のビタミンDを生成することができるものの、緯度の高い札幌では、つくばの3倍以上の76分日光浴をしないと必要量のビタミンDを生成しない』
と地域差も考慮する必要があります。

参考「体内で必要とするビタミンD生成に要する日照時間の推定」
各機関・組織のHP等に記載されているビタミンD生成に必要な日光照射時間
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2013/20130830/20130830.html

日照による紫外線曝露も気になるところですが、ビタミンD生成と照射リスクとのバランスを鑑みた際の、望ましい日照時間として以下調査報告があります。

日本人に多いスキンタイプの人が、顔と両手の甲の面積に相当する600cm2を露出させたときに、10μgのビタミンDを晴天日に生成するのに必要な日光照射時間は、
7月の9時で札幌14分、つくば11分、那覇16分
7月の12時で札幌8分、つくば6分、那覇5分
7月の15時で札幌24分、つくば18分、那覇10分
12月の12時で札幌139分、つくば41分、那覇14分

皮膚に直接的な影響が出始める日照時間
7月の9時で札幌39分、つくば32分、那覇46分
7月の12時で札幌25分、つくば20分、那覇16分
7月の15時で札幌64分、つくば52分、那覇29分
12月の12時で札幌227分、つくば98分、那覇42分
となり、10μgのビタミンDを晴天日に生成するのに必要な日光照射時間は、皮膚に直接的な影響が出始める時間よりも短く、10μgのビタミンD生成を日光照射でおこなう範囲では、皮膚への直接的な障害をもたらす危険性は低いと伺える内容とも言えます。
ビタミンDの1日の摂取目安量は、1~2歳で2μg、6~7歳で3μg、10~11歳で4.5μg、15~17歳で6.0μg、18歳以上で5.5μg、妊娠中の方で7.0μg、授乳中の方で8.0μgとなっていますので(日本人の食事摂取基準(2015年版))、600cm2の皮膚を露出させたときに、10μgのビタミンDを晴天日に生成するのに必要な日光照射時間は、理論上、ビタミンDの1日必要目安量を上回っていると言え、皮膚に直接的な影響が出る範囲より下回っているということになります。

出典:参考:太陽紫外線による健康のためのビタミンD生成と皮膚への有害性評価-国内5地点におけるビタミンD生成・紅斑紫外線量準リアルタイム情報の提供開始-
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141127/20141127.html

欠乏だけでなく過剰にも注意


一方で、ビタミンDは脂溶性ビタミンであり体内蓄積されやすく、欠乏を恐れ大量摂取をすると、過剰症になる場合もあります。過剰症の状態では、食欲不振、嘔吐、多尿、口の渇き、昏睡やけいれんといった症状として現れることがあり、腎不全による尿毒症などのリスクが高まると言われています。
母乳育児中のママが日常的にマルチビタミンなどのサプリメントを多めに摂取している場合は、ビタミンDの過剰摂取にならないように留意しておくのも大事かと思います。

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