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伝染性紅斑(りんご病)~小児、成人での発症の場合

2019.01.29

投稿者
クミタス

落ち着きを見せていますが、前年度よりも報告患者数が多くなっている伝染性紅斑とは小児を中心にしてみられる流行性発疹性疾患ですが、成人も発症します。
特に成人においては風疹と間違えられることもあり、小児でみられる頬に境界鮮明な紅い発疹(リンゴの頬)が成人ではみられなかったり、網目状・レ−ス状・環状だけでなく、びまん性など成人では多様な発疹が手、足に出現することも少なくないところでもあります。手、足以外の体幹部に発疹が出現することもあり、紅斑、発疹以外の症状に発熱、関節痛、四肢の浮腫が挙げられ、膠原病、SLE、成人スティル病と疑われる場合もあります。

伝染性紅斑はパルボウイルスB19に感染することで発症し、初期は風邪のような症状で、発疹が出現する頃にはウイルスの排出はほとんどなくなり、感染力は低減しているとみられていますが、伝染性紅斑と判明しにくい風邪様症状の間にウイルス排出量が多くなるため、拡散、感染リスクが高くなります。
妊娠中に感染発症すると、胎児の異常(胎児水腫)や流産リスクが高くなることがあります。また溶血性貧血患者さんが感染した場合に貧血発作を引き起こす可能性があり、血小板減少症、顆粒球減少症、血球貪食症候群等を併発する場合があります。
患者さんの咳やくしゃみに触れることにより感染しますので、風邪やインフルエンザ予防対策同様、手洗い、咳エチケット等を心がけるとともに、特に妊娠中の方、溶血性貧血患者さんは流行地域では風邪様症状の方との接触をできるだけ控えられることも望ましいかもしれません。

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