小麦粉、そば粉を吸入し症状出現する場合もあり、また
蒸気、煙による症状出現～コーヒー豆の焙煎の例など
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2954
エビアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1283
などで掲載もしていますが、抗原、反応する物質を含む蒸気吸入により症状が出現する場合があります。

ヘアカラー（染毛剤）の含有物質となることが多いパラフェニレンジアミンは、接触皮膚炎の原因物質になる可能性があることがわかっています。
勤務先の美容室に勤務し、たびたび症状を自覚していた方で、症状を自覚するにつれ、勤務先の美容院に入室するだけで気分不良になっており、染毛剤の蒸気を吸入し、15分後に気分不良、頭痛、腹痛などが出現した21歳女性の報告もあり、皮膚に付着すること以外に吸入によっても症状出現する可能性が考えられます（出典・参照：染毛剤によるアナフィラキシーの1例 熊本大学大学院生命科学研究部皮膚病態治療再建学分野 福島聡 緒方亜紀 本多教稔）。
長期に渡って日常的に高頻度に接触する美容師さんなどにおいては、発症リスクが高くなる可能性がありますが、最初は接触による比較的軽度のかゆみ、皮膚炎だった症状が、複数回カラーリングをおこなっているうちに症状が重症化する場合もありますので受診し相談のうえ、接触、摂食していない場合も蒸気吸入する環境下で症状を自覚するという場合は、蒸気吸入による症状出現可能性も想起できると良いかもしれません。

経皮感作による食物アレルギー発症可能性～コラーゲン
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2608