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​住環境の変化によりアレルギーを発症することも~山麓への移転

2018.10.01

投稿者
クミタス

住環境の変化によりアレルギーを発症することもありますが、山麓での生活を始めてから、花粉症の発症、花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)の発症に至る例も見られています。

4歳時に山麓の戸建に転居した乳児期アトピー性皮膚炎の既往のある8歳男児において、5歳時にスギ花粉症を発症し、また5歳時の3月ごろから大豆、リンゴ、トマト、とうもろこしなど多種の食物で口腔内症状やしわがれ声、咳が出現するようになった。
男児宅の庭に花粉採集器を設置し採取したところ、ハンノキ花粉は検出されなかったが、ハンノキと同じブナ目のヤマモモ、コナラ、またスギ、ヒノキほか多数の花粉が見られ、花粉飛散量も市の観測値と比べ、ピーク飛散量、総量ともに多かった。
またシラカンバ花粉の主要アレルゲンであるBet v1(PR-10)、またBet v2への感作を認め、食物のPR-10に陽性を示し、ヤマモモ、コナラ花粉の飛散後にハンノキ、リンゴ、モモの抗体価上昇が認められ、ブナ目花粉に大量曝露したことが発症に関与した可能性が考えられた(出典・参照:山麓への転居後に発症した花粉食物アレルギー症候群の5歳例)。

日本人の50歳男性にて5年前からのカザフスタンへの長期出張中にヨモギ花粉抗原への症状を発症し、眼瞼浮腫、呼吸困難感を認め、帰国後、再度カザフスタンへの10日間の出張中に同様の症状が出現した例もありますが、曝露するアレルゲンの量や種類が変わったことが背景となり、花粉症、花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)を発症することもあります。
花粉抗原を用いた免疫療法により花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)の症状が出現する食物における好塩基球活性化試験で改善が見られた例、花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)の症状が出現する食物での経口免疫療法により一時的な効果を示した例などもありますが、花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)と免疫療法についてはまた情報をアップデートしていきたいと思います。

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