ソフトでしなやかな風合いや保湿性を高めることを目的とした牛乳成分を含む繊維が存在し、カゼイン繊維、生乳100%から抽出したミルクプロテインをレーヨンに練り込んだ素材(ミルクレーヨン)が使用された衣類、タオル、寝具などが見られることがあります。
4か月の男児において、ミルクレーヨンが使用された下着を着用して30分~1時間後に、体幹に膨疹を伴う紅斑が出現(総IgE値は45IU/ml、特異的IgE抗体値は牛乳5.55UA/ml、カゼイン2.8UA/ml)し、
5か月時に、①牛乳を含まないレーヨンを使用した布、②ミルクレーヨン使用の乾燥した布、③生理食塩水に浸したミルクレーヨン使用の布、で皮膚プリックテスト(SPT)をおこなったところ、①②には反応しなかったが、③では貼り付けた20分後に紅斑が出現、1時間後には紅斑以外にも2~3mmの膨疹が10個程度出現していた。
その後、人工乳摂取後にも顔面紅斑が見られた、との報告もなされています(出典:牛乳含有繊維を使用した衣服により即時型アレルギー症状を呈した男児例)。
ミルクレーヨンにおいては、洗濯30回後にもプロテイン成分の含有が確認されているとの記述も見られています。
上記は汗などの水分を含んだ牛乳タンパク質使用繊維から牛乳タンパク質が溶出し、乳アレルギー症状を引き起こしたとみられる例ですが、着用してから時間が経過して、また何度か着用するうちに症状が出現する場合があることも含め、ご留意ください。
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