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納豆アレルギーについて~ポリガンマグルタミン酸

2016.06.10

投稿者
クミタス

クラゲが標的を刺す際に、ポリ-γ-グルタミン酸(ポリガンマグルタミン酸)を産生することがわかっていますが、このポリ-γ-グルタミン酸は、納豆に含まれる成分でもあり、クラゲに刺されることでポリ-γ-グルタミン酸に感作した方において、納豆アレルギーを発症する可能性が示唆されています。

納豆のアレルゲンにおいては、粘りの主成分であるポリ-γ-グルタミン酸が重要なアレルゲンと考えられており、ポリ-γ-グルタミン酸のみがアレルゲンである場合は、大豆は食べられることになります。
納豆にアレルギーがある方でも、大豆は大丈夫という方もいらっしゃることと思います。

ポリ-γ-グルタミン酸はD-グルタミン酸とL-グルタミン酸から成るアミノ酸のポリマーで、分子サイズが大きく、分解され低分子化し吸収されるまでに時間を要する面があります。
34歳男性にて、8時間程経過してアナフィラキシー発症したケースが報告されていますが、納豆はアレルギー症状の出現まで5時間~12時間ほどかかると言われており、食後から時間を経てアレルギー反応を示す点も特徴です。


ポリグルタミン酸は、その粘性、保水性の高さから、食品添加物として増粘安定目的などで使用されています。
納豆にアレルギー症状のある方においては、一定量以上ポリグルタミン酸が含まれる食品に、アレルギー症状が出現する可能性はあり得ます。
納豆にアレルギー症状のある方は、食品にポリグルタミン酸が使用されているかの確認とともに、ポリグルタミン酸によるアレルギー症状は、時間経過後に出現する可能性がありますので、摂取した食品を思い出せるようにできるのが望ましいでしょう。

ポリグルタミン酸が使用されている食品例(一例)
弊社アプリ「アレルギーチェッカー」に登録の商品内で、原材料名にポリグルタミン酸が表記されている商品を抽出。
・カップ麺(の一部)
・人工甘味料(の一部)
・つゆ、たれ(の一部)
・かまぼこ(の一部)
・ちくわ(の一部)
・だし(の一部)
・キャンディ(の一部)
・流動食(の一部)
・ビスケット(の一部)
・ふりかけ(の一部)
・オーラルケア商品(の一部)

参考:納豆による遅発性アナフィラキシーを繰り返した1例
納豆アレルギー患者に生じた,冷やし中華の添加物ポリγグルタミン酸による遅発性アナフィラキシー

納豆へのアレルギー症状において、接種後の運動でじんましんの増悪、のどの痛み、呼吸困難などが出現したケースも報告されています(出典:納豆による遅発型アナフィラキシー3例の検討)。

納豆へのアレルギー症状としては、前日の夕食に納豆を食べた翌日の午前中に症状出現する、朝食に食べた夜に症状出現するなど遅れて症状が出たり、症状が12時間続くなど長引く可能性があり、じんましん、膨疹などの皮膚症状、息苦しさなど、そして運動により症状増悪の可能性もあります。
納豆アレルギーにおいては、大豆への特異的IgE抗体反応は陰性で、ポリグルタミン酸に反応する例の報告がみられていますが、ポリグルタミン酸を含む食品や化粧品からの感作可能性もあり得ますので、じんましんなどの皮膚症状が度々あるけれど、原因がわからない、という方は、食事の記録を残せるとよいかもしれません。

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