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果物・野菜アレルギー(OAS、PFAS)

2014.02.21

投稿者
クミタス

花粉症との関係

花粉に感作している方においては、花粉と交差反応性のある果物、野菜にアレルギー反応を示す場合があり、PFAS(花粉ー食物アレルギー症候群)と呼ばれています。




 

花粉と共通抗原性がある食品


花粉としてよく聞くのは、スギ花粉ですが、それ以外にも花粉は年中飛散しています。
1~4月 ハンノキ
2~5月 スギ・ヒノキ
4~6月 シラカンバ
5~7月 カモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリ、ネズミホソムギ
8~11月 ブタクサ、ヨモギ

それぞれの花粉と交差反応性がある食品は以下などが挙げられています。

■スギ
交差反応性のある主な食物
・トマト

■カバノキ科(シラカンバ、ハンノキ、オオバヤシャブシ)
交差反応性のある主な食物
・バラ科(リンゴ、ナシ、モモ、アンズ、サクランボ(アメリカンチェリー含む)、アーモンドなど)
・ヘーゼルナッツ
・キウイフルーツ
・マメ科(大豆、ピーナッツ、緑豆もやし)

■イネ科(カモガヤ、オオアワガエリ)
交差反応性のある主な食物
・ウリ科(スイカ、メロン)
・ナス科(トマト、ジャガイモ)
・ミカン科(オレンジ)
・キウイフルーツ
・マメ科(ピーナッツ)

■ブタクサ
交差反応性のある主な食物
・ウリ科(カボチャ、キュウリ、ゴーヤ、ズッキーニ、トウガン、ハヤトウリ、ヘチマ、スイカ、メロン)
・バナナ

■ヨモギ
交差反応性のある主な食物
・セリ科(ニンジン、セロリ、スパイス類(クミン、コリアンダー、フェンネルなど))
・ウルシ科(マンゴー)

尚、アレルゲンとしては以下などが挙げられています。
■スギ:Cry j 1
■シラカンバ:Bet v 1(PR-10)
ブナ、コナラと交差性がある
■オオアワガエリ:Phl p 1、Phl p 4
■ブタクサ:Amb a 1
■ヨモギ:Art v 1

症状とその対応とは?


症状としては、舌がピリピリする、のど・鼻腔が痒い、鼻水が出る、目がかゆい・涙が出る、顔面を中心とした皮膚(顔や首、触った手指)が痒くなる・赤くなる・腫れる、呼吸困難になる、などがあり、口腔を中心とした口腔アレルギー症候群(OAS)の場合、全身性の症状である場合、その両方である場合があります。

花粉症の症状経験があって、野菜、果物を食べて、舌がピリピリする、のど・鼻腔が痒い、鼻水が出る、目がかゆい・涙が出る、などがある場合、PFAS(花粉ー食物アレルギー症候群)で口腔アレルギー症候群(OAS)の症状である可能性があります。
大人で果物・野菜アレルギーのある方は多くみられていますが、近年では子供における果物・野菜アレルギーにおいて増加傾向にあり、眼が開きづらい程の顔面浮腫、気道が狭くなり呼吸困難を起こす重症例なども見られています。

果物を手に取って食べた場合、手に汁がついた状態になりやすいのですが、その手で目をこすったり、顔を触ったりすると、粘膜や皮膚から成分を吸収しやすくなりますので、摂取後に異変を感じる場合は手もよく洗うようにしましょう。

また果物・野菜へのアレルギー症状においてはラテックスアレルギーもあります。
ラテックスアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/%E3%83%A9%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC/

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