大豆による食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)のケースについて、以下にも掲載しておりますが
大豆による食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3033
今回は大豆による食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)の患者さんにおける大豆発酵食品での症状誘発状況、発症から寛解確認までの期間について、掲載します。
2018年4月から2025年3月の間に当施設を受診した大豆FPIES症例の臨床的特徴をまとめ,寛解遷延関連因子をカプランマイヤー法とログランク検定で評価した結果、AAAAIの臨床診断基準を満たす大豆FPIES症例は17例(男児12例、発症月齢中央値6か月)で、16例で無症状摂取歴があり、診断までの症状誘発回数中央値は3回、大豆発酵食品の摂取歴がわかる症例に関して、納豆は3/3例、味噌は3/11例、醤油は0/12例で症状誘発を認めていた。
寛解確認月齢中央値は16か月(範囲11-29か月)、発症から寛解確認までの期間中央値は15か月(6-23か月)であった。ログランク検定では、誘発症状として下痢を認めた場合に寛解確認までの期間が有意に長かった(寛解月齢中央値15か月vs.24.5か月;p=0.02,発症からの期間中央値9か月 vs. 17か月;p= 0.013)。他の診断基準項目や重症度、患者背景因子は寛解遷延との関連は認めなかった(出典・参照:梶田直樹,村田雄基,鑑 涼介,森田久美子,吉田幸一東京都立小児総合医療センター 大豆FPIESの臨床的特徴と寛解遷延関連因子)。
上記報告では大豆による食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)の患者さんにて納豆、味噌には症状出現している方が見られ、下痢症状のある方で寛解確認までの期間が長かった、ことが示唆されていますが、今後もより多くの症例を対象とした研究など他の報告も掲載したいと思います。
醤油に含まれる小麦、みそに含まれる大豆にどれくらいの人が反応するか?
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1516
麻婆春雨 甘口 137g(3人前)
400kcal/3人前(137g)当たり
31590
michi_41
ほんっとにおかずがないと…