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ミントによる反応①

2023.09.10

投稿者
クミタス

スペアミント、ペパーミントともにシソ科に分類され、ペパーミントはスペアミントとウォーターミントとの交配種で、和名はスペアミントがオランダハッカ、ミドリハッカ、ペパーミントがセイヨウハッカになります。
香りの主成分
ペパーミント:l(エル)-メントール
スペアミント:l(エル)-カルボン
 
使用されることのある食品、製品
ペパーミント、ペパーミントオイル、l-メントールが使用されることのある製品:キャンディ、ハーブキャンディ、のど飴、タブレット、ガム、アイス、チョコミントクリーム、チョコミントプリン、ミントチョコレート、チョコミントケーキ、焼菓子、シーズニング、ハーブティ、茶飲料、一部の栄養補助食品・飲料、酎ハイ、カクテル、酢飲料、歯磨き粉、オーラルケア剤、口臭ケア剤、目薬、入浴剤、除菌消臭スプレー、洗濯槽クリーナーなど

スペアミント、スペアミントオイル、l-カルボンが使用されることのある製品:モヒート、一部のカレー、ハーブティ、デザートの飾りづけ、歯磨き粉、入浴剤など
 
ペパーミント含有製品を使用していて症状出現した例としては以下報告などがあり、摂取、接触、吸入により口腔内症状、皮膚症状、呼吸器症状などを生じた例が見られています。

・69歳男性。ペパーミントキャンディーを舐めてから5分内に、唇と舌の腫れ、喉の圧迫感、息切れ、咳、喘鳴が突然始まり、ジフェンヒドラミン25mg(抗ヒスタミン薬) を2錠服用したものの、症状が進行して会話と嚥下が困難になった。救急搬送され、エピネフリンの筋肉注射、非経口抗ヒスタミン薬およびステロイドが投与され、症状は3~4時間以内に治まった。それまでチョコレート、キャンディー、アイスクリームなどのペパーミント風味の食品を頻繁に摂取しており症状は自覚していなかったが、このエピソードの数週間前にペパーミント入り歯磨き粉の使用により舌と唇が腫れ、それ以来使用を避けていた。その際もペパーミントの風味が原因とは考えていなかったが、過去3年、夏の間に裏庭でペパーミントを栽培しており、ガーデニング中に鼻づまり、咳、わずかな喘鳴を経験していた。

・リップクリーム使用下で唇と口周囲の皮膚に湿疹が出現した方において、含有のペパーミントオイルが原因と考えられた
 
また今後も原因物質やスペアミント含有製品による反応についても追記したいと思います。

出典・参照:A case of anaphylaxis to peppermint
Acute Allergic Contact Dermatitis of the Lips from Peppermint Oil in a Lip Balm

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