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マルベリーによる反応可能性

2022.07.24

投稿者
クミタス

マルベリー(Morus nigra)は、クワ科植物の果実で、比較的ヨーロッパなどでの食用機会が多く、日本においても輸入品のチョコ菓子やミューズリー、シリアルバー、ミックスドライフルーツ、果汁飲料などで使用されているのを見ることもあるかと思います。

マルベリーを摂食してアレルギー症状が出現する場合があり、現在までに考えられているマルベリーのアレルゲンとしては、以下が挙げられています。
・Mor n 3
LTP(脂質輸送タンパク質)に該当し、熱や消化酵素に耐性のあるアレルゲンになり、全身症状を引き起こし得るアレルゲンになります。
分子量:10kDa

漢方薬、市販薬、健康食品、サプリメントを摂取するようになってから、肝障害、消化管障害、呼吸器障害などを起こす場合があり、漢方、金時しょうがサプリメント、にんにく卵黄製品、ウコン製品が原因と思われる薬剤性肝障害や、葛根湯や大建中湯エキスが原因と考えられる薬剤性肺障害の例もあります。5年来の喫煙歴がある方で、クワの葉の成分のデオキシノジリマイシン(DNJ)とキトサンなどが含まれるダイエット目的の健康食品を経口摂取していて、急性好酸球性肺炎を発症した方の報告も見られていますが、今後も症状出現例と原因可能性など掲載していきたいと思います。

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