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オマリズマブと食物依存性運動誘発アナフィラキシー

2022.05.24

投稿者
クミタス

オマリズマブ(ゾレア)は、ヒト化抗IgEモノクローナル抗体製剤で、IgEとマスト細胞や好塩基球などの炎症細胞の表面にある高親和性IgE受容体との結合を阻害し、IgEを介したアレルギー反応を抑制する作用があると考えられています。
オマリズマブ(ゾレア)は気管支喘息において、高用量の吸入ステロイド薬及び複数の喘息治療薬を併用しても症状が安定せず、通年性吸入抗原に対して陽性を示し、体重及び初回投与前血清中総IgE濃度が、投与量換算表で定義される基準を満たす場合に投与され、また季節性アレルギー性鼻炎(既存治療で効果不十分な重症または最重症患者に限る)、慢性特発性蕁麻疹(既存治療で効果不十分な患者に限る)の治療薬として追加適応されていますが、
喘息治療でオマリズマブ使用中の患者さんにおいて食物アレルギーの症状においての有用可能性や、
オマリズマブと食物アレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3537
経口免疫療法に際し、オマリズマブを併用し症状出現を抑え得る補助となり、目標量到達までの時間短縮となる可能性についての示唆もなされており、
オマリズマブと経口免疫療法
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2458
オマリズマブ使用下で食物依存性運動誘発アナフィラキシーが改善した例の報告もあります。

小麦摂取後の運動時に即時型症状を呈するエピソードを数回繰り返していた13歳男児。誘発試験を2回実施し、いずれも陽性であったことから小麦による食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)と診断され、小麦摂取後の運動制限が指示された。もともと特発性慢性蕁麻疹があり抗アレルギー薬で対応していたが、特発性慢性蕁麻疹の増悪を認めたためオマリズマブを開始し、特発性慢性蕁麻疹の症状は改善した。その後、誘発試験を再度実施したところ陰性となり、小麦摂取後の運動制限は解除されたが、その後アナフィラキシー症状を認めていない。食物アレルギーや食物依存性運動誘発アナフィラキシーに対して、オマリズマブは国内では適応外であるが、オマリズマブが有効であったという報告があり、食物依存性運動誘発アナフィラキシーに対しても有効である可能性が示唆された(出典・参照:岡﨑沙也香 土井圭 百々菜月 田中裕也 難治性蕁麻疹へのオマリズマブで食物依存性運動誘発アナフィラキシーが改善した1例)。

オマリズマブと食物アレルギー、食物依存性運動誘発アナフィラキシーに関する症例は今後も掲載していきたいと思います。

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