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ウサギによるアレルギー

2021.12.13

投稿者
クミタス

ネコ、イヌ、ハムスター、鳥以外にもウサギと同居していてアレルギー症状が出現することがあります。上皮、唾液、尿中などの物質がアレルゲンとなり、咬まれるなどしてできた傷から侵入し症状が出現したり、室内に舞ったアレルゲンを吸入し呼吸器症状、鼻炎や目のかゆみ、むくみ、膨疹などの症状が出現、触っていて毛に付着していた皮屑や唾液、尿に接触し症状が出現するパターンなどが挙げられ、またチモシー(オオアワガエリ)などの餌にアレルギー反応を示す場合があります。

半年前に出産し、2週間前より夫の実家で小売業の手伝いをしていた。2、3日前より部屋でしばしば咳き込むようになった。ウサギの爪切りをしていたところ、5分ほどで眼・鼻の痒み、咳嗽、呼吸困難感を自覚し、尿失禁をきたして当院へ救急搬送された。血圧低下や意識障害はなかったが、呼吸苦、嗄声がみられ、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)94%(room air)と低値であった。アナフィラキシーとしてアドレナリン0.5mg筋注などの治療を受けて症状が改善した(出典・参照:神﨑美玲 楢橋和真 遠藤浩志 水戸済生会総合病院皮膚科、救急科 ウサギによるアナフィラキシーの1例)

症状出現リスク低減においては、室内のアレルゲン量を減らすことも対応策の1つに挙げられ、こまめな清掃、洗浄と換気を心がけることで、吸入量低減につながり得ます。
ハウスダスト内にアレルゲンが蓄積することもありますので、ハウスダストが溜まりやすく掃除がしにくい箇所がある場合は、家具、棚、電化製品などの配置も見直せると良いかもしれません。

チモシー(オオアワガエリ)によるアレルギーについては、こちらをご参照ください。
チモシー(オオアワガエリ)のアレルゲン
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3982
ハムスターによるアレルギー、アナフィラキシー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3467
摂食後に室内に残存するタンパク質について
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2558

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