1. クミタス記事
  2. クミタス記事詳細

読み物

摂食後に室内に残存するタンパク質について

2018.02.06

投稿者
クミタス

調理し摂食した後には、室内のハウスダスト中の食物アレルゲン量が高まり、キッチン、ダイニングルームだけでなく、ベッドルーム内のハウスダスト中においても食物アレルゲン量が高まるとの示唆があります。

スクランブルエッグを調理し消費した48時間後の室内の鶏卵タンパク質量を調査した結果では、摂食後48時間時点でダイニングルーム、ベッドルームのハウスダスト内の鶏卵タンパク質、オボムコイド量が有意に増加していた、との調査結果もあります。
ピーナッツを室内で摂食した後、ピーナッツタンパク質は手や唾液に3時間残存しており、洗剤で洗浄することで花岡岩のテーブルからは除去されたが、ラミネート、木製テーブルの表面、ソファーカバー、枕には残存していた、との調査もあります。ラミネート、木製テーブルなどの吸着、吸収しやすい材質においては、タンパク質が残存しやすい面もあり、またアレルゲンが手指や口腔内、口周り、髪の毛に残った状態でソファーや枕を使用することで、アレルゲンが付着し、ソファーや枕の繊維やホコリとともにハウスダストとなり、室内に存在し移動する可能性もあります。食品、食物によってはこぼしたり、調理時にエアロゾルとして室内に飛散、蒸散する可能性も考えられますが、体や衣類にアレルゲンが付着した状態で、室内を移動することでも広範囲のハウスダスト中にアレルゲンが存在するようになる場合もあります。

アトピー性皮膚炎を罹患している、皮膚バリア機能が破たんしている場合、皮膚から吸収する可能性が高まるとの示唆がなされていますが、「ピーナッツ摂取を制限していない家庭ではホコリ1gあたりのピーナッツ蛋白量は平均約100μgでしたが、ピーナッツをできるだけ食べないようにしている家庭ではホコリ1gあたりのピーナッツ蛋白量は平均10μg以下」であり、「アトピー性皮膚炎がある場合、家庭のホコリ1gあたりのピーナッツ蛋白量が16μgを越えるとピーナッツアレルギーの発症リスクが高まる」との報告もあります(出典:日本アレルギー学会 ピーナッツアレルギー発症予防に関するコンセンサスステートメント)。室内のアレルゲン量を減らす上では、摂食した方は手指や口周りなどの洗浄、ハウスダストの蓄積量を減らすための清掃に心がけられると良いでしょう。


小麦粉はふるったときにどれくらい飛散するか
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1483
飛散した小麦粉が空気中に浮遊する時間はどのくらいか?
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2112


出典・参照:Hen's egg allergen in house and bed dust is ignificantly increased after hen's egg consumption—A pilot study.
Household almond and peanut consumption is related to the development of sensitization in young children.
Atopic dermatitis increases the effect of exposure to peanut antigen in dust on peanut sensitization and likely peanut allergy.
Peanut protein in household dust is related to household peanut consumption and is biologically active.
Distribution of peanut protein in the home environment.

COMMENT COMMENT

    {genreName}

      {topics}