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カメムシによる皮膚症状

2021.09.10

投稿者
クミタス

カメムシに触れたりして、カメムシが分泌する物質が皮膚に付着して、皮膚症状が出現することがあり、色素沈着や炎症症状が出現し紅斑、痛み、ヒリヒリ感などが生じることがあります。
出現することがある症状例
黄色~褐色の色素沈着(アオカメムシ、ホウズキカメムシ、アカスジカメムシ、ヒゲナガヘリカメムシ、クサギカメムシ、スコットカメムシ、マルカメムシの中では、アオカメムシで比較的強い色調を形成するとの示唆もあります)
紅斑
痛み、ヒリヒリ感
腫れ
滲出液を伴う皮疹
潰瘍を形成
急性痒疹様病変
貨幣状湿疹
自家感作性皮膚炎様病変

特に足底など皮膚に厚みのある個所にカメムシの分泌液が付着した場合などでは、色素沈着が主で持続する痛みや腫れなどは生じないこともあり、色素は1~3週後に消失する傾向も見られています。

尚、高濃度のカメムシ臭はカメムシ自身を中毒死させてしまうリスクがあるため、カメムシを採集して生育したい場合は大き目の容器で持ち帰り、広めの環境下での生育が望ましいと考えられています。カメムシは9~11月ごろも発生しやすい時期になりますので、カメムシに遭遇し上記などの皮膚症状が出現した場合は、カメムシが原因となっている可能性も想定できると良いかもしれません。

出典・参照:昆虫カメムシ類生体成分の裁判化学への応用
カメムシにより生じた足底橙色色素斑

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