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ニキビダニによる症状

2021.04.29

投稿者
クミタス

ヒトの顔や体にニキビダニが住み着くことは少なくなく、
3~15歳では10%超、19~25歳は30%超、31~50歳は約70%、51歳以降では90%近く~100%近くまで寄生率が高くなる示唆も見られています。
常在し寄生するニキビダニには、以下が挙げられます。
Demodex folliculorum(デモデックス フォリキュロラム)
Demodex brevis(デモデックス ブレビス)

ニキビダニは皮膚上に多量に寄生するようになると毛包を破壊したり、炎症を惹起する病原として関与する可能性が考えられています。皮脂が多い鼻、ひたい、頬、こめかみ辺りなどに発赤、丘疹、鱗屑、小膿疱などが出現し、口囲皮膚炎や、まつ毛やまぶた付近に寄生した場合は眼瞼炎、ものもらい(霰粒腫)などを引き起こす場合があります。
治療としては酒皶(しゅさ)の治療に準じ、ニキビダニ体内には細菌(Bacillus oleronius)が寄生しており、上記症状に関与している可能性がありますが、治療選択肢に抗菌目的で抗生物質なども挙げられます。
目元の洗浄が不十分で、ものもらいがよくできる、まつ毛にフケがある、まつ毛が抜けやすくなっている場合、皮脂の多い箇所が赤く、丘疹、鱗屑、小膿疱などが見られる場合は、ニキビダニが原因になっている場合もありますので、洗顔のうえ、症状が長く続く場合は受診し相談できるのが望ましいでしょう。

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