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栄養ドリンクに含有のタウリンにアレルギー反応を示した可能性

2020.12.02

投稿者
クミタス

タウリンは体内で生合成されたり、摂取する食物から補給されるアミノ酸様化合物の1つで、浸透圧調節、タンパク質安定化、Ca2+調節、抗酸化作用、抗炎症作用などを介し、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らしたり、高い血圧を下げたり、肝臓の解毒能力の強化、インスリン分泌の促進、視力の衰えを防ぎ、新生児の脳や網膜の発育を助けるなどのはたらきが考えられています。

食物の中ではイカやタコ、貝類、甲殻類及び魚類(心臓・脾臓・血合肉)に多く含まれ、また化学合成されたタウリンは栄養ドリンク、化粧品、シャンプー、粉ミルク、キャットフードなどに使用されています。

魚由来コラーゲンペプチド含有ドリンク剤を摂取してアレルギー症状が出現することがありますが、タウリン含有栄養ドリンクの摂取後にアレルギー症状が出現した例も数は少ないものの報告されています。

38歳男性。30分間のランニングをした後に市販の栄養ドリンク剤を1本飲んだところ、30分後に全身に蕁麻疹が出現した。その後意識消失し、救急搬送された。後日、原因精査を希望し当科を受診された。栄養ドリンク剤as isのプリックテストにて陽性を示したため、成分別プリックテストを施行した。合成タウリン(1%)のみ陽性を示し、ほかの成分はすべて陰性であったため、栄養ドリンク剤中の合成タウリンによるアナフィラキシーと診断した。イカなど天然タウリンを多く含む食品の摂取制限は必要とせず、合成タウリンを含有する栄養機能食品の禁止のみで、再発はない(出典・参照:井上 友介, 足立 厚子, 白井 成鎬, 山野 希, 市販栄養ドリンク剤に含まれた合成タウリンによるアナフィラキシーの1例, 日本皮膚免疫アレルギー学会雑誌, 2020, 3 巻, 2 号, p. 313-317, 公開日 2020/11/24)。

化学合成されたタウリンにアレルギー反応を示した可能性が考えられ、食物中のタウリンの食事制限はせず、化学合成されたタウリンの摂取制限により症状出現を回避できている例になります。化学合成されたタウリンのアレルゲン性についてはよくわかっていない面もありますが、今後新たな情報を追加していきたいと思います。

魚コラーゲン、コラーゲンペプチドと食物依存性運動誘発アナフィラキシー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3385

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