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魚コラーゲン、コラーゲンペプチドと食物依存性運動誘発アナフィラキシー

2019.07.03

投稿者
クミタス

魚によるアレルギーにおいては、パルブアルブミン(PA)、コラーゲンがアレルゲンとなることがあり、魚類間で交差反応性があると見られています。コラーゲンを加水し熱加工して変性させたものがゼラチンであり、コラーゲンやゼラチンをタンパク分解酵素や酸などで分解し低分子化したものがコラーゲンペプチドになりますが、魚由来コラーゲンペプチド含有ドリンク剤の摂取により、アレルギー症状が出現した例なども見られています。
魚コラーゲンが原因、起因と考えられる食物依存性運動誘発アナフィラキシーの例として以下などの報告もあります。

11歳女児で学校の昼食時に弁当を摂取し、20分間鬼ごっこをした後、全身紅斑、手のしびれ、脳貧血症状、嘔吐などが出現し受診した。弁当の食材での検査では、鮭の特異的IgEがクラス2、皮膚プリックテストでは鮭と数種の焼魚で陽性、生魚では陰性であった。
誘発試験では、食物摂取と運動により軽度の口唇違和感と発赤が出現、アスピリン内服と食物摂取により口唇の発赤、膨脹と体幹の掻痒感が出現したため、加え運動負荷は実施しなかったが、呼吸機能検査時に全身蕁麻疹、呼吸困難感が出現したことなどから、食物依存性運動誘発アナフィラキシーと診断された(出典・参照:鮭コラーゲンが原因の一つと考えられる、食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)の1例)

魚コラーゲンは主に魚の皮、うろこに含まれ、骨、筋肉などにも存在します。かまぼこなどでは、魚の身を水でさらす、水さらし処理により水溶性のパルブアルブミンは溶出し低減し得る面がありますが、鮮度の高い魚のコラーゲンは低温下では水に不溶で溶出しにくい面があります。そして魚種により程度などは異なりますが、流通し時間が経過するとともに魚筋肉の結合組織中のコラーゲン(V型コラーゲンなど)は分解され、水に溶けやすくなる傾向があります。煮こごり(ゼラチン)などに見られるように魚コラーゲンは加熱調理により変性する面もあり、コラーゲン、ゼラチン、コラーゲンペプチドの状態での特徴や傾向などもまた改めて掲載したいと思います。

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