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トニックウォーター摂取後の固定疹

2019.01.09

投稿者
クミタス

トニックウォーターはジントニック、ウォッカトニック、テキーラトニック(テコニック)、スプモーニなどのカクテルに使用され、海外製品などの中にはキナ抽出物(キニーネ。アカネ科植物の樹皮由来物)を含む商品もあります。
トニックウォーターを使用したカクテルの飲酒後、口唇、体幹部などの紅斑、水疱、びらんといった皮疹が現れ、皮疹は1週間~2週間ほどで鎮静した26歳男性、27歳男性、23歳女性の例などの報告が見られています。
確定診断のためトニックウォーターの飲水誘発試験と1%キニーネの皮膚張付試験をおこなったところ、飲水誘発試験では口唇、体幹部の紅斑、びらんが出現、キニーネの皮膚貼付試験では水疱を形成し陽性。その後トニックウォーターの摂取を中止して以降、同様の症状は出現していない。
飲酒を機とした症状においては、アルコール以外の物質に反応を示す場合があり、繰り返し同様の症状がある場合は、割りものの商品名についても確認、記録しておけると良いかもしれません。


出典・参照:トニックウォーターによる固定疹の 1 例 横浜市立大学医学部皮膚科学 種子島智彦、池田信昭、井上雄介、相原道子
トニックウォーターに含まれるキナ抽出物による固定疹の1例 横浜市立大学附属市民総合医療センター皮膚科
トニックウォーターに含まれるキニーネによる固定疹の1例 琉球大学医学部皮膚科

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