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マメ科植物でのアレルギー反応例 豆のアレルギー

2019.06.24

投稿者
クミタス

マメ科植物でのアレルギーといえば、大豆については日本での報告例は比較的見られ、大豆のアレルゲンについては以下等が考えられていますが
大豆のアレルゲン①
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1974
ほかのマメ科植物でのアレルギー症状報告例として以下等があります。

3歳男児でグリーンピースを摂取後に蕁麻疹が出現、ひよこ豆、そら豆を摂取した後も蕁麻疹、また腹部症状が出現し、グリーンピース特異的IgE陽性、プリックテストでグリーンピース、レンズ豆、ひよこ豆も陽性であった。

グリーンピースのアレルゲンとしては、7Sグロブリン(Pis 1)、コンビシリン(Pis 2)、プロフィリン、イソフラボンリダクターゼ(Pis IFR)などが考えられており、アレルギー症状としては、OAS(口腔アレルギー症候群)、皮膚症状、下痢、嘔吐、血管浮腫、呼吸器症状、アナフィラキシーなどの可能性が挙げられています。

■成人でのマメ科植物へのアレルギー状況例

スペインでの報告例ですが、症状、皮膚プリックテスト、特異的IgEなどで食物アレルギーと診断された成人(14歳以上)で2年間状況を観察していた455人のうち、マメ科植物にアレルギーを有すると報告されたのは31人(6,9%。女性24人、男性7人、平均年齢34歳)であり、うち13%はアトピー性皮膚炎、71%は結膜炎および/または喘息を併発していた。
31人のマメ科植物へのアレルギー症状として総エピソードで61あり、蕁麻疹/血管浮腫20%、アナフィラキシー20%、好酸球性食道炎20%、OAS16%、鼻炎3%、胃腸症状21%であり、蕁麻疹/血管浮腫の33%はレンズ豆またはピーナッツが、17%は大豆またはインゲン豆が原因、
アナフィラキシーの25%はレンズ豆が原因、17%はひよこ豆またはインゲン豆、緑豆であった
好酸球性食道炎はレンズ豆、ひよこ豆またはインゲン豆で25%
OASは大豆で50%、ひよこ豆またはピーナッツで20%
症状のあった豆では、エピソードの27%はレンズ豆、インゲン豆19%、ピーナッツ16%、大豆14%、ひよこ豆13%、エンドウ豆8%、緑豆3%、
皮膚プリックテストで陽性であったのは、ピーナッツで患者の39%、緑豆32%、レンズ豆19%、大豆6%、ひよこ豆3%、
特異的IgE陽性は、緑豆で患者の32%、大豆32%、ひよこ豆29%、レンズ豆26%、エンドウ豆26%、インゲン豆19%、ピーナッツ13%

地域や食習慣により食べる豆の種類は異なりますが、大豆摂取でのOAS(口腔アレルギー症候群)が多い点など日本での状況とも近い点も伺えます。
またレンズ豆は全身性のアレルギー症状に至る場合もありますので、レンズ豆にアレルギー症状のある方は留意されるのも良いかもしれません。

ピーナッツと他の豆類、ナッツとの関係


ピーナッツはマメ科植物ではありますが、ツリーナッツにアレルギー症状のある方で、ピーナッツにアレルギー症状のある方は見られており、ピーナッツ、ピーナッツ以外の豆類、ツリーナッツの併発状況に関して伺える報告として、フランスでの例ですが以下等があります。

フランスのある病院で過去12年間にピーナッツアレルギーとされた317人(平均年齢7±3.9歳、男児62.8%)のうち、137人(43.2%)においてツリーナッツまたは他の豆類に対するアレルギーが確認され、アトピー性皮膚炎は67.5%、64.7%に喘息が認められた
また3つのフェノタイプがあり、
1つ(72人)は、高レベルのAra h 2抗体価、ピーナッツへの反応閾値が低く、喘息罹患率が低い点が特徴
1つ(93人)は、ピーナッツへの反応閾値が低く、ツリーナッツ、マメ科植物の少なくともいずれか1つに対するアレルギー罹患率が最も低い点が特徴
1つ(152人)は、ツリーナッツ、マメ科植物の少なくともいずれか1つに対するアレルギー罹患率が高く、ほとんどの患者で湿疹が出現している点が特徴
(Phenotypical characterization of peanut allergic children with differences in cross-allergy to tree nuts and other legumes.)

ピーナッツにアレルギー症状がある場合でも、大豆などのマメ科植物、ツリーナッツにアレルギー症状を示すとは限らず、除去が必要ということではありませんが、アレルギー症状を示す方におけるタイプが分かってくるようになり、治療や対応に活かせるようになれば喜ばしいことでしょう。


ピーナッツ、ツリーナッツの国内での併発状況についてはこちらも参照ください。
ピーナッツ・ツリーナッツにアレルギーがある場合、どの程度、複数種類に反応があるか?
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1528

出典・参考:グリーンピースアレルギーの1例
Allergy to cooked, but not raw, peas: a case series and review
Phenotypical characterization of peanut allergic children with differences in cross-allergy to tree nuts and other legumes.
Allergy to Legumes in Adults: Descriptive Features

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