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食物アレルギーの観点での小児における鉄欠乏

2016.12.20

投稿者
クミタス


小児においては、成長に伴い十分な栄養摂取が望まれますが、急激な成長においてが比較的不足しやすくなる栄養素があります。一つに鉄があり、母体由来の鉄不足の場合、離乳食での鉄不足の場合があります。

母体からの鉄移行は、妊娠後期の最後の3か月でおこなわれると言われていますが、子宮内発育不全、早産により、低出生体重児、早産児等において十分でない場合があります。また、鉄欠乏状態の母体からの母乳栄養による乳児においては、鉄欠乏になりやすくなります。

特に上記乳児においては、できるだけ十分な栄養摂取を心がけたいところですが、食物アレルギー児においては、除去をおこなっている品目があったり、離乳食の開始、進む時期が遅れることにより、積極的な栄養摂取になりにくい場合があり、鉄欠乏になり得る可能性があります。また好酸球性胃腸炎で腸管病変から出血がある場合も、鉄欠乏になり得る要因となります。

鉄欠乏は生後4~5か月ごろから、特に9か月以降にさらに見られるようになり、鉄欠乏性貧血に至る場合があり、日本の小児の10~15%において軽度貧血が見られるとも言われています。検診を経て、欠乏状態により鉄剤投与を進めていく場合があります。
市販の離乳食には、レバーを使用したメニューの商品を見かける機会があるかと思います。赤血球の形態異常など他の要因により鉄欠乏性貧血となる場合もありますが、栄養の観点からも状態を見ながら、離乳食開始が遅れることなく、最低限の除去にて摂取していけるように進めていくのが望ましいでしょう。

鉄分を多く含む食品例
煮干し、豚レバー、大豆、きな粉、そら豆、えんどう豆、あずき、ひよこ豆、納豆、みそ、大根、パセリ、卵黄、はまぐり、あさり、しじみ、きくらげ、あおのり、のり、ひじき、昆布、わかめ、干しえび、ごま、カシューナッツ、カレー粉、抹茶、ポップコーン、ココア など

出典・参考:〔日内会誌 99:1201~1206,2010〕II.鉄欠乏 2.小児と思春期の鉄欠乏性貧血

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