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イチョウ葉エキスと皮膚炎

2023.04.09

投稿者
クミタス

イチョウ葉エキスには、ケルセチン、ケンフェロール、イソラムネチンのフラボノイドに糖と結合したフラボノイド配糖体、ギンコライドA、ギンコライドB、ギンコライドCなどのギンコライドやビロバライドなどのテルペノイド(化合物)、プロアントシアニジンなどが、またイチョウ種子の外皮に多く含まれている​ギンコール酸は、接触皮膚炎やアレルギーを起こし得る成分とみられていますが、葉にも含まれており、イチョウ葉エキス含有製品を使用していて症状出現する場合もあります。

・イチョウ葉エキスが原因と見られる症状出現例
イチョウ葉エキスが含まれる化粧水と乳液を5年前からほぼ毎日使用していて、1カ月前から顔面の赤み,瘙痒感,浮腫が出現し持続していた(出典・参照:宍戸愛 川口純之介 角田孝彦 山形市立病院済生館皮膚科 化粧品に含まれるイチョウ葉エキスによると思われる接触皮膚炎)

カシューナッツの殻から抽出するカシューナッツシェルオイルは、カルダノールを主成分としたカルドールや2-メチルカルドールを含むフェノール性化合物の混合物であり、カルドールと、うるしかぶれの主要原因物質と考えられるウルシオール、マンゴー果皮に主に含まれるマンゴール、銀杏の種皮、イチョウの葉に含まれるビロボールやギンコール酸においては交差反応性が示唆されています。イチョウ葉エキスを含有する製品においては、通年で接触、摂取機会がありますので、ご留意ください。イチョウ葉エキスにおいては、ギンコール酸含量を5ppm以下にするよう規定されていますが、薬との飲み合わせなどについても別途掲載したいと思います。

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