解熱鎮痛作用のあるアセトアミノフェンが含まれる薬剤には、市販薬(一般用医薬品)として購入も可能な製品が複数存在していますが、場合によりアセトアミノフェン内服後に蕁麻疹、膨疹、悪心、嘔吐、発熱、咳、息苦しさなどの症状が出現することがあります。
・症状誘発なく数回のアセトアミノフェンの内服歴のある15歳女児。 アセトアミノフェン300 mg(8.5 mg/kg)を内服後に悪心、嘔吐、高熱が出現した。皮膚検査、DLST(Drug-induced lymphocyte stimulation test)、BAT(Basophil Activation Test)は陰性であったが DPT(Drug provocation test)は総量400 mg(10 mg/kg)で、全身紅潮、嘔気、末梢冷感を認めアドレナリン筋肉注射を要した。
・症状誘発なく数回のアセトアミノフェンの内服歴のある 8 歳男児。アセトアミノフェン168 mg(10 mg/kg)を内服後に咳と膨疹が出現した。皮膚検査は陰性であったが、DPT(Drug provocation test) は総量15 mg(0.9 mg/kg)で鼻閉、眼瞼腫脹、複数範囲膨疹を認めた。1年10ヶ月後のDPT(Drug provocation test)は総量280 mg(14 mg/kg)で陰性であった。
アセトアミノフェン過敏症の中には、皮膚検査、BAT、DLSTが陰性でも DPT陽性となる場合があり、また過去に診断されていたアセトアミノフェン過敏症の寛解可能性を示唆しています。
出典・参照:松尾嘉人 牧野篤司 北村勝誠 松井照明 高里良宏 杉浦至郎 伊藤浩明 あいち小児保健医療総合センター免疫・アレルギーセンターアレルギー科 アセトアミノフェン過敏症の2例
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