好酸球性胃腸炎については今までも掲載していますが
好酸球性胃腸炎～経口免疫療法施行により判明したケース
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3787
重症度に差がみられる好酸球性胃腸炎（EGE）と抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3773

幼児～成人における好酸球性胃腸炎 (EGE) において、2004-2009年に全国の基幹病院から報告を受けた成人の好酸球性消化管疾患のうち好酸球性胃腸炎（EGE）と診断された症例は144例で、平均年齢46歳、男女差はなく、アレルギー疾患の有病率は46％。自覚症状として下痢54％に、腹痛53％、病変の部位別では小腸72％、大腸42％、胃31％。内視鏡像ではびらん、浮腫、発赤などが認められています。

原因食物として、以下報告例などがあります。
（4歳女児）生卵
（4歳10か月女児）鶏卵、小麦、トマト、りんご
（8歳3か月男児）大豆、大麦、梅、ごま油、しそ
尚、好酸球性食道炎 (E0E)の原因食物例としては牛乳、鶏卵、小麦、大豆などが挙げられています。 

採血での好酸球数増は好酸球性胃腸炎 (EGE) で見られることが比較的多く、好酸球性食道炎では比較的少ないとの示唆もあります。
また今後も好酸球性消化管疾患について掲載していきたいと思います。