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柿による反応

2019.11.20

投稿者
クミタス

柿はカキノキ科カキ属植物になりますが、柿を摂食し、口腔内のかゆみ、咽頭違和感・閉塞感、ふるえ、咳、呼吸苦などが出現することがあります。

シラカバ花粉に関連する花粉関連食物アレルギー症候群(PFAS)の交差アレルゲンとしては、シラカバの主要レルゲンである Bet v 1 と、シラカバのプロフィリンである Bet v 2が挙げられ、リンゴ、西洋ナシ、サクランボ、桃、すもも、杏、アーモンドなどのバラ科植物果実・仁における花粉関連食物アレルギー症候群(PFAS)が知られていますが、シラカバ花粉CAP陽性でOAS(口腔アレルギー症候群)167例のうち、13.8%において柿にOASの症状を生じていたとの報告も見られています。

Bet v 1以外に、Bet v 2感作との関連においてうかがえる内容として、シラカバ花粉のIgEが陽性で、問診上果物野菜などの何らかの食物に対して摂取時に口腔咽頭過敏症の既往を有する4~79歳までの429例において、柿に口腔咽頭過敏症の症状がある人はBet v 2 陽性例で23.3%、Bet v 2 陰性例で10.6%と、Bet v 2 陽性例が陰性例よりも口腔咽頭過敏症の症状出現頻度が高い報告も見られています。

カモガヤなどのイネ科花粉、ヨモギ花粉との関連などについても今後も掲載していきたいと思います。

出典・参照:シラカバ花粉 IgE 陽性の口腔咽頭過敏症における各種花粉とプロフィリン(Bet v 2)感作との関係
シラカバ花粉アレルギーにみられる豆乳による口腔アレルギー症候群
メロンと柿にてアナフィラキシーを繰り返した女児例

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