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高脂肪食とアレルギー

2019.10.18

投稿者
クミタス

腸内細菌叢と炎症、アレルギー~制酸剤、抗菌薬
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2655
にて、腸内細菌叢に影響する要因として制酸剤(胃酸過剰を一時的に抑制)、抗菌薬を挙げていますが、高脂肪食による影響についての示唆もあります。

いままでにも、高脂肪食と喘息病態との関係について挙げられていますが、マウスでの試験では、高脂肪食を摂取したマウス由来の腸内細菌を無菌マウスの腸に移植すると、肥満とは関係なく食物アレルギー反応を高める可能性を報告しています(出典・参照:High dietary fat intake induces a microbiota signature that promotes food allergy.)。

アレルギー疾患のある児の腸内細菌においては、ビフィズス菌の検出率がより少ない、離乳後など月齢が進んだ時点ではバクテロイデス属の占有率が非アレルギー児と比べ少ない、といった研究結果も見られています。バクテロイデスは高タンパク質の食事の方に多くみられる傾向があるとの意見もありますが、ビフィズス菌、バクテロイデス属菌などは水溶性食物繊維を餌にし、短鎖脂肪酸を産生する細菌でもあり、短鎖脂肪酸は腸管バリアを高め、腸管免疫に対して抗炎症性に働くとの示唆もあります。
腸内細菌叢の構成異常を引き起こす要因の一つとして長期的な高脂肪食の過剰摂取が挙げられ、高脂肪の食事により胆汁酸が多く排出され、胆汁酸耐性の低い菌が減少するともみられています。偏りの少ない食事により腸内細菌叢全体の多様性を保つことで、腸管内での有害菌の増殖を抑制したり、菌の構成物や産生物が炎症を抑制するはたらきを促し得る面もあります。個々の菌については様々な見解がありますが、また別途掲載したいと思います。

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