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牛肉、牛肉メニューにアレルギー症状がある場合

2019.04.18

投稿者
クミタス

牛肉、牛肉メニューを摂食しアレルギー症状がある場合、以下などが原因である場合があります。

牛肉のアレルゲンによる反応


牛肉のアレルゲンとしては以下などが挙げられています。

・Bos d 6(血清アルブミン)
牛乳や卵黄にも存在するタンパク質ですが、熱変性により IgE 結合性を消失しやすい面があります。

・α-gal(タンパク質上に存在する糖鎖)
マダニに噛まれると、マダニの体内に存在する α-gal が人の体内に入り、抗体ができることがあります。
牛肉には α-gal が存在しており、α-gal に抗体ができた状態で牛肉を摂取すると、アレルギー反応が出る場合があります。ほかに豚肉、羊肉にも α-gal が存在するため、豚肉、羊肉、ゼラチン(牛由来、豚由来)にも反応を示す場合があります。また、症例から子持ちカレイ(主にカレイ魚卵)との交差反応性も挙げられています。また α-gal 感作は、がん治療に用いられる分子標的薬セツキシマブ(アービタックス)投与による即時反応の一部においても関係していることが示唆されています。

加工牛肉による反応


牛赤身肉に人工的に脂肪を注入した加工牛肉(脂肪注入牛肉)に、添加物として乳タンパクが含まれ、乳アレルギーの方で症状が出現した例もみられています。

卵・乳・小麦除去中で牛肉は摂取している2歳男児において、旅行先で「卵・乳・小麦除去」として提供された牛肉ステーキ摂取後にアナフィラキシーを呈す。
原因検索のため血液検査と児に供されたのと同じ牛肉を用いたプリックテストを行い、FASTKITを用いて同じ牛肉中の乳蛋白定量を行ったところ、血液検査で総IgE133工U/mL、特異的IgEは牛乳 41.9UA/mL、カゼイン 47.6UA/mL,αラクトアルブミン 13.3UA/mL、βラクトグロブリン 6.23UA/mL、プリックテストは生肉、加熱肉ともに強陽性を示し、牛肉中の乳蛋白定量は 1193μg/mL であった。提供された牛肉は赤身肉に人工的に脂肪を注入した加工牛肉(脂肪注入牛肉)で、添加物に乳蛋白が含まれていたことが症状を呈した原因と考えられた(出典・参照:加工牛肉摂取によりアナフィラキシーを呈した牛乳アレルギーの1例 神戸市立医療センター中央市民病院小児科 楢林成之 岡藤郁夫 田中裕也 鶴田悟 高松伸枝)。

加工肉であることが見た目にもわかりにくいメニューもあり、乳成分、小麦、大豆、ゼラチン、他の肉などが含まれている加工肉製品もあります。
製造会社では適切な原材料表示がおこなわれている場合でも、レストラン、旅館での提供時に認識、表示が反映されていないこともあります。提供側の正しい把握と表示をもとめるとともに、ステーキでも加工肉の場合があり、乳成分、小麦、大豆、ゼラチン、他の肉などが使用されている可能性も想定しておけると良いかもしれません。

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