
梅はバラ科サクラ属の落葉高木の果実であり、バラ科植物には、ほかにリンゴ、モモ、ナシ(西洋ナシ含む)、アンズ、サクランボ(アメリカンチェリー含む)、イチゴ、ビワ、カリン、アーモンドなどが挙げられます。
バラ科植物の果実においては、カバノキ科植物花粉(シラカンバ花粉、ハンノキ花粉)との交差反応によるPFAS(花粉―食物アレルギー症候群(PFAS))の症状出現の可能性があります。
梅と交差反応性のある可能性がある果物例
梅のアレルゲンの1つ Pru m7 は、GRP になりますが、桃のGRP である Pru p7 と交差抗原性があるとの示唆がなされています。
GRP は果肉や皮に含まれ、加熱や消化に強く、全身症状を引き起こし得ると考えられ、LTP 画分中に混在すると見られていますが、桃の GRP に反応する方において、梅の GRP に反応する可能性があります。
出典・参照:Gibberellin-Regulated Protainに属す、モモPru p7とウメPru m7の間の交差抗原性に関する解析
新たな果物・野菜アレルゲン~GRP
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2840
梅干にも症状が出現する場合も

梅干は梅の加工品になりますが、梅干には症状を示すのでしょうか?
報告では、9歳で桃アレルギーを、10歳時に梅干によるアナフィラキシーを認め、梅干、青梅での皮膚プリックテストで強陽性、ELISAでIgE 抗体が証明された例(出典・参照:梅干しによるアナフィラキシーの1例とその抗原解析の試み)も見られており、反応するアレルゲンにより異なる可能性はありますが、梅干においても症状出現の可能性があります。
バラ科植物の果実にアレルギー症状がある場合、すべてのバラ科植物に症状出現するとは限りませんが、既に桃などのバラ科植物に症状があり、梅、梅加工品に症状、違和感を自覚した場合、アレルギー反応である可能性を想定しておけるのも望ましいでしょう。
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