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タマネギによる反応、アレルギー反応例

2018.08.14

投稿者
クミタス

ヨモギ花粉症の方の中で、タマネギに花粉ー食物アレルギー症候群(PFAS)の症状が出現する方の存在が見られるとの示唆もありますが、報告数は多くはないものの、タマネギによる反応と考えられる例が報告されており、今回はその中からご紹介します。

・アレルギー、アナフィラキシー
27歳女性でタマネギ摂食後に顔面の腫れ、四肢の掻痒、呼吸苦となり、皮膚プリックテストでは生タマネギに膨疹出現したが陰性、加熱タマネギには陰性、チャレンジテストでは陽性であった。ヨモギ花粉の主要アレルゲンであるArt v 4、Art v 3、Art v 1特異的IgEは陰性で、ヨモギ花粉と関連性の低いアレルゲンが原因のアレルギー反応である可能性が考えられます(参照:ニンジンとタマネギによるアナフィラキシーの1例)。

・食物依存性運動誘発アナフィラキシー
18歳女性で朝食後、自転車で通学中に顔面膨脹、咳、呼吸困難の出現を3回経験しており、共通して摂食していたネギでのプリックテストで1+、タマネギも1+。加熱したネギを摂取し、運動負荷試験をおこなったところ、アナフィラキシー症状が誘発され、タマネギでも同様にアナフィラキシー症状が誘発された例も報告されています(出典・参照:ネギによる食物依存性運動誘発アナフィラキシーの1例)

・アレルギー性耳下腺炎
食後や食事中に唾液腺痛、顎下部、耳下腺、頬粘膜等の辺りが腫脹し、唾液管から線維素塊やゼリー様物質が排出される線維素性唾液管炎、また症状において重なる面が見られるアレルギー性耳下腺炎、アレルギー性唾液腺炎があります。原因の食物が特定できないことも多い中で、タマネギが原因であった例も見られています。

57歳男性で、カレーライス(卵、牛肉、ニンジン、タマネギ入り)を摂取後に両耳下腺の腫脹とともにかゆみ、呼吸困難を伴うアナフィラキシー症状を起こした。線維素性唾液管炎に特徴的な症状は認めず、唾液中に多数の好酸球が認められ、CT、エコー検査にて耳下腺内の導管拡張所見がみられたことからアレルギー性耳下腺炎と診断された。抗原特異的 IgE 検査ではヤケヒョウヒダニ、スギ、タマネギが陽性で、タマネギ経口負荷検査にて耳下腺の腫脹が誘発されたことより、タマネギが原因抗原と同定した。タマネギの摂取を回避し、抗アレルギー剤を適宜使用することで良好なコントロールが得られている(出典・参照:タマネギによるアレルギー性耳下腺炎からアナフィラキシーを生じた1例)。

ネギ、アサツキ、ワケギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウ、エシャロットなどにおいても、反応例などを今後も掲載していきたいと思います。


線維素性唾液管炎について
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2401

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