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化粧品に含まれることのある食物由来成分の含有程度例

2018.05.10

投稿者
クミタス

スキンケア商品に使用される成分にアレルギー反応を示す場合があり、原因物質として以下等も挙げられます。
ラノリンアルコール、パラベン類(パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸ベンジル)、香料(α-アミルシンナムアルデヒド、イソオイゲノール、ケイ皮アルデヒド、オイゲノール、ケイ皮アルコール、ヒドロキシシトロネラール、ゲラニオール、オークモス)

また、化粧品に使用されることのある食物成分、食物由来成分の中から、タンパク質の含有、残留可能性がある成分について掲載します。

・米ぬか
米ぬかを使用している化粧品50品を分析したところ、加工度の低い製品で、52kDa グロブリン、19kDa グロブリンの残存を確認しており、米ぬかにアレルギー症状のある人において、精製度合の低い化粧品にて40-50kDa のタンパク質とも反応する方も見られています。

・パパイヤ
パパイヤ成分を含むとされる化粧品や健康食品約50種のうち、加工度の低い化粧品、健康食品それぞれ5検体程度で、パパイヤの主要アレルゲンであるパパイン(22kDa)が存在していることが、パパインに対する動物抗体を用いたウェスタンブロットで確認されています。

・シロキクラゲ多糖体
シロキクラゲ多糖体はシロキクラゲ由来の成分ですが、タンパク質が1.0g/100g(=10ppm)含まれるものがあります。実際に化粧品に使用されるシロキクラゲ多糖体の量は全体の1%前後などの可能性がありますが、シロキクラゲにアレルギー反応を示す場合はご留意ください。

・フィトステロール
フィトステロールは、フィトケミカルの一種で、米などの胚芽部分に多く含まれますが、大豆由来のフィトステロールが精製大豆油からの抽出の場合、由来物のタンパク質残留は少なく、何由来かを明確にする必要はないのではないかとの意見もあります。

「製品中の残留アレルゲン(たん白)量に関して、信頼できるデータが不十分であり、大豆アレルギー患者に副作用を引き起こす可能性の有無は判断不可能であった。しかし、出発原料がで精製大豆油あることと、その後の製造工程を考慮すれば、本製品が大豆アレルギー患者に重症のアレルギー反応を引き起こす可能性は極めて低いと科学パネルは考える。」
https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu00850450149
https://www.sunsho.co.jp/pdf/phytosterols.pdf

フィトステロールにはIgE結合タンパク質が10μg/g(=10ppm)以上存在していない、とする報告
https://www.cir-safety.org/sites/default/files/phytosterols.pdf

大豆に食物アレルギーがあると診断された32人(男性17人、6か月~65歳)のうち22人の検査対象者では、皮膚プリックテスト(SPT)で、16人が分離大豆(タンパク質)に対して陽性反応を示し、22人ともフィトステロールに陽性反応を示さなかった
https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.2903/j.efsa.2007.486

など、化粧品に含有されている大豆タンパク質量、抗原性は低い可能性が伺えるところです。ただし、微量の大豆タンパク質に反応を示す方においては、特に皮膚に傷がある場合の長期利用等には留意されるのが良いかもしれません。

今回は食物成分、食物由来成分のタンパク質含有・残留可能性、含有、残留程度についてお送りしましたが、また別途他の食物成分、食物由来成分についてもお送りしたいと思います。


出典・参考:化粧品に含まれる食物アレルゲン ほか

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