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ハチ刺傷による反応

2017.09.19

投稿者
クミタス

ハチ刺傷により反応がある場合、局所反応、全身反応(アナフィラキシー)、毒液による中毒、二次感染が考えられます。
局所反応では数分の間に皮膚に1~5cm程度の痛みのあるの膨張、発赤が見られ、数時間~1日で消退することが多いのですが、広範囲に数日続くような例では、次回刺傷時にショックなどの全身症状を起こす可能性があるとも見られています。

ハチ毒特異的IgE抗体や皮膚テスト陽性率は15~30%、ハチ刺傷による全身性のアナフィラキシーの発生率は0.3~3%との示唆、報告もありますが、初回刺傷時にも上記反応を示す場合があります。

アナフィラキシーを起こすことのある蜂の種類にはスズメバチ類、アシナガバチ類、ミツバチ類などがあり、スズメバチ類、アシナガバチ類間では共通抗原性が高い面があります。

反応を示す主な原因物質
痛み、かゆみ、発赤:ヒスタミン
強い痛み:セロトニン、アセチルコリン
血圧低下、呼吸困難などのアナフィラキシー:フォスフォリパーゼ、ヒアルロニダーゼ、プロテアーゼ、Antigen5
溶血作用、神経毒:メリチン、アパミン、キニンなどのペプチド

ハチ刺傷回避策


養蜂家の方もハチ刺傷機会が多くなりますが、森林に入る機会の多い森林管理局(林野庁営林局)職員の67.5%にハチ刺傷歴があり、ショック症状は11.8%との報告もあり、ハチとの接触機会や、都市部も含めたハチの生息域に近づく機会が多いと刺傷リスクは高まりますので、ハチの生態を把握し刺傷を回避できるようにしたいところです。

ハチ刺傷を回避する策(一例)としては以下などが挙げられています。

・ハチの巣に近づかない。一度営巣した同じ場所、近くに巣をつくる習性もありますので、巣を見たことがある場所に近づく場合は注意します。
・ハチの行動圏内では服の中に蜂が入るような隙間のある着衣をできるだけしないようにする。
・白っぽい服を着て、花模様のある服や黒い服を避ける。
・香水や香りの強い化粧品を避ける。
・発酵した果汁の臭いに集まりやすいため、ジュースの空き缶等の放置をしないようにする。屋外ではできるだけ香りのある甘味物の飲食を控える(入り込んだ飲料を飲んでしまい口腔内・口唇を刺傷する可能性もあります)。
・自動車の窓を開けっ放しにしない。
・洗濯物や布団を取り込むとき、蜂を紛れ込ませたり室内に入れないようにする。
・死んだハチを直接触らない(死後1日ほどは刺傷する場合があります)。

7月~10月はスズメバチなどの巣の大きさが最大に達し、働きバチの巣を守る行動も活発になる時期になります。1度刺傷された方は特に再び刺傷されない対策をおこない、必要に応じエピぺンの携帯、またハチ刺傷時には痛みが生じることが多いですが、痛みに慣れた後でもショック症状が出現することがありますので、ハチ刺傷時に我慢をしてやり過ごさないようにし、早めの対応、受診ができるようにしましょう。


出典・参照:蜂毒アレルギーの臨床
アナフィラキシーガイドライン

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