Author クミタスさん
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2017.06.24
魚にアレルギー症状がある場合でも、発酵過程を経た鰹節や魚醤にアレルギー症状の自覚程度が低い場合もありますが、実際の症状出現程度はどのくらいなのでしょうか?
魚にアレルギーがあると診断され、1種類以上の魚を除去中の小児115名(年齢中央値7歳)のうち、鰹の除去をおこなっている児78人中、鰹出汁で症状が出現したのは10%(うち口腔粘膜症状は75%で、皮膚症状は63%で、呼吸器症状は25%で、消化器症状は25%で出現)であり、85%では鰹出汁の摂取が可能であった、また、
イワシの除去をおこなっている児でのイワシの出汁摂取においては、59%で摂取可能で11%で症状(口腔・粘膜症状は56%で、皮膚症状は33%で、呼吸器症状は22%で、消化器症状は0%で出現)がみられた、との報告があり、出汁では症状出現しない方が一定数存在することが伺えます。
煮干においては製造過程で加熱処理を経ていますが、鰹節のように発酵を経た魚加工品、加熱処理を経た魚加工品を使用した出汁においては摂取可能な方もいらっしゃいますので、少量から摂取し様子を見て、摂取可否を検討いただくのも良いかもしれません。
出典・参考:小児の魚アレルギー患者における出汁摂取の安全性
かりんと 百米 白糖
15612
Mayu Ishikawa
油っぽくないさらっとした…