特定のタンパク質に対して免疫応答を活性化させるワクチンの開発、試験が進められており、ピーナッツタンパク質に対してのワクチンにおいて、米国食品医薬品局(FDA)よりファストトラック指定(優先的に審査する制度)を取得したことを、当該製薬会社にて2016年12月20日に公表しています。
このワクチンは、リソソーム膜タンパク質(Lysosomal Associated Membrane Protein (LAMP))を使用しており、ピーナッツのタンパク質がLAMPとの融合タンパク質として発現するように設計されており、Th2型のIgEを介するアレルギー性反応からTh1型のIgGを介する非アレルギー性反応へ免疫系反応をシフトさせて、アレルギー症状を改善し、より短い期間で長期的な症状寛解の実現を目標としているものになります。
この次世代型DNAワクチンのLAMP-vaxワクチンは従来型のDNAワクチンが主に細胞傷害性T細胞応答を誘導するのに対し、細胞傷害性T細胞応答を減弱させることなく、ヘルパーT細胞応答も誘導するという特長があると考えられており、抗体産生の誘導やサイトカイン分泌、免疫記憶の成立することが期待される、としています。
アナフィラキシーの懸念が低く数回の投与で効果が得られる可能性があるかもしれず、また、食物抗原の中ではピーナッツタンパク質について先行して開発がなされていますが、今後様々なアレルゲンにおいて開発される可能性があります。
スギ花粉のLAMP-vaxワクチン ASP4070 の日本での第1相試験が完了した段階とのことであり、今後、有効性や安全性についてなど、また情報をアップデートしていきたいと思います。
DNAワクチンASP0892:FDAよりファストトラック指定を取得 -重篤なピーナッツアレルギー反応の緩和を目的として開発中-
https://www.astellas.com/jp/corporate/news/detail/dnaasp0892fda---.html
Immunomic Therapeutics社から次世代型ワクチンに関する新たな独占的な権利取得のお知らせ
https://www.astellas.com/jp/corporate/news/detail/immunomic-therapeutics.html
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