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ごまアレルギーについて

2015.12.02

投稿者
クミタス

ごまアレルギーは海外においても増加傾向にあり、イスラエルでは主要なアレルゲンの1つであり、EU、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでは既にアレルギー表示義務対象の食物でもあります。



 

ごまのアレルゲン


ごまにおいては以下などがアレルゲンとして挙げられています。
2 Sアルブミン(Ses i 1、Ses i 2)
7 Sグロブリン(Ses i 3)
11 Sグロブリン(Ses i 6、7)
オレオシン(Ses i 4、Ses i 5)

特異的IgE抗体陽性であったある病院に通院中のアトピー性皮膚炎幼小児約60例で実際の摂取状況を検討したところ、全ての例でゴマの摂取が可能であった、との報告(出典・参照:ゴマアレルギー:アナフィラキシーの成人例と幼小児におけるゴマRAST陽性の意義)やクラス4の人でも経口負荷試験でごまアレルギーと診断されるのは50%程度、との意見もあります。

ごまの種類による違い、加工食品


ごまにアレルギー症状がある場合、口腔症状、皮膚症状、呼吸器、消化器症状などが挙げられています。
ごまの違いによるアレルギー症状の違いとして、白ゴマに対する反応は認められなかったが、黒ゴマにアレルギー反応があり、もともとナッツにアナフィラキシーの既往歴がある10歳男児の報告例があり(出典・参照:白ゴマと黒ゴマで異なる反応が認められた1例)、ごまにアレルギー反応がある場合、白ごま、黒ごまで異なる反応になる可能性があるかもしれません。白ごまにはセサミン含有量の高い系統が多いですが、含有タンパク質はゴマの品種、株、栽培地域等によって変動します。

ごま加工品に、ごま油、ねりごま、タヒニなどがあります。
粒状のごまは消化されずに排出される場合がありますが、粒状のごまよりも、ねりごま製品の方が吸収されやすく、アレルギー症状が出やすい可能性があります。ねりごまは炒ったごまを使用しており、タヒニは生ごまを練っている違いがあります。
また、ごまのタンパク質は90℃でも安定性があり、加熱してもアレルギー性が失活、低減するとは言えない可能性があります。
他に、ごまドレッシング、スイーツ、加工食品のおかず、香料などに使用されていることがあります。

今までの研究報告では、ごまとマスタード、ケシの実の間に交差反応性があるとの示唆や、ピーナッツの主要アレルゲンであるAra h 1は、ごまに含まれるタンパク質の1つであるSes i 3と80%の相同性を有しており、Ara h 1にアレルギー反応のある方は、Ses i 3に反応する可能性があるとの示唆もあります。

参考:Beyer K, Bardina L, Grishina G, Sampson HA. Identification of sesame seed allergens by 2-dimensional proteomics and Edman sequencing: seed storage proteins as common food allergens. J Allergy Clin Immunol 2002

そばの19 kDaタンパク質は、ごまの7 Sグロブリン、カシューナッツのタンパク質Ana o 1、クルミのタンパク質Jug r 2と弱い相動性があるとの報告もあり、ごまにアレルギーのある方は、そば、カシューナッツ、クルミに弱い反応を示す可能性があるかもしれません。

出典・参考:Choi SY, Sohn JH, Lee YW, Lee EK, Hong CS, Park JW. Characterization of Buckwheat 19-kD Allergen and Its Application for Diagnosing Clinical Reactivity. Int Arch Allergy Immunol 2007

以下でもゴマアレルギーについて掲載しておりますので、ご参照ください。

ごまの状態の違いとアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3573

ごまアレルギー②
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3540

食物依存性運動誘発アナフィラキシーの原因食物例から~タコ、イカ、ごま
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2164

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