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カシューナッツによる食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)

2021.10.18

投稿者
クミタス

今までも食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)については、小麦、バナナ、魚、ホタテなどの貝による例をクミタスで掲載しておりますが、
バナナによる食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4043
小麦による食物蛋白誘発胃腸炎
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3362
今回はカシューナッツによる食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)の例を掲載します。

6 歳女児。給食摂取3 時間前後に頻回の嘔吐が2 度あった。2 度とも嘔吐と倦怠感と顔面蒼白があったが、蕁麻疹などの症状はなく、翌日には消失した。摂取したメニューでカシューナッツが共通しており、国際ガイドラインの急性FPIES の診断基準を満たした。気管支喘息の加療中で、兄弟姉妹に食物アレルギーがあり、両親に花粉症の既往を認めた。プリックテストと特異的IgE 検査はすべて陰性であった。その後の食物負荷試験でも、同ガイドラインの急性食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)の診断基準を満たし、カシューナッツによる食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)と診断された(出典・参照:荻田薫 総合病院聖隷三方原病院 給食摂取後に頻回の嘔吐を呈したカシューナッツによるFood Protein-Induced Enterocolitis Syndrome(FPIES)の6 歳女児)

カシューナッツは焼菓子、バジルソースやドレッシング、パスタソース、カレーなどでも使用されていることがあり、給食で摂食する場合もあります。
加工食品に使用されることのある食物~クルミ、カシューナッツの例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2687

カシューナッツによるアレルギーについては以下でも掲載しております。併せてご参照ください。
カシューナッツアレルギーについて
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1839
カシューナッツシェルオイルによる接触性皮膚炎~木材塗料
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4119
食物経口負荷試験における状況例から~二相性反応、アドレナリン複数回投与
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4288

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