
あんぱんを摂食してアレルギー症状が出現する場合、小麦、乳、卵(使用されている場合)、小豆が原因となることがありますが、使用されている製品でケシの実が原因となる場合もあります。
牛乳アレルギーの7歳男児が、ケシの実入りのあんパンを摂取し、嘔吐、全身膨疹、鼻汁、咳嗽を認めた。近医を受診し、アドレナリン筋肉注射を要した。ケシの実-sIgE抗体価は0.24UA/mL、prick to prick テストでは膨疹径6×5mm(陽性コントロールは6×5mm)と陽性を示した。食物経口負荷試験では0.1gのケシの実摂取で断続咳嗽、咽頭違和感、局所掻痒を認めた。2D western blotting と質量分析によりPap s 1(ビシリン)・Pap s 2-sIgE を検出したが、α-ヘアピニン-sIgEは検出されなかった(出典・参照:鬼頭周大,中村月泉,佐藤美希,下條尚志,中村政志,松井照明,北村勝誠,高里良宏,杉浦至郎,矢上晶子,伊藤浩明 あいち小児保健医療総合センター免疫・アレルギーセンターアレルギー科,春日井市民病院小児科,ホーユー株式会社総合研究所,藤田医科大学医学部先端アレルギー免疫共同研究講座,藤田医科大学医学部総合アレルギー科)。
ケシの実(Papaver somniferum(Opium poppy))のアレルゲンとしては、Pap s 1、Pap s 2、Pap s 3が今までに挙げられており、Pap s 1(ビシリン)、Pap s 2(レグミン(11Sグロブリン))はヘーゼルナッツおよびソバの相同体と高い交差反応を示し、Paps1のN末端配列(27-424)であるα-ヘアピニンはアーモンドアレルゲンと交差反応を示したとの報告も見られています。今後もアレルゲンの特徴、アレルギー例、ツリーナッツ、種子にアレルギーのある方における症状出現状況なども掲載していきたいと思います。
出典・参照:Poppy Seed Allergy: Molecular Diagnosis and Cross-Reactivity With Tree Nuts
ノンフライ&ベジ 有機らーめん 醤油味
303kcal/1食110g
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麺を油で揚げていないので…