1. クミタス記事
  2. クミタス記事詳細

読み物

水蕁麻疹

2021.01.17

投稿者
クミタス

摩擦、寒冷、日光照射、温熱、圧迫などにより生じる蕁麻疹は物理性蕁麻疹と称されますが、水蕁麻疹も含まれ、水蕁麻疹では水に触れた範囲にコリン性蕁麻疹に似た,毛囊一致性の紅斑と膨疹が見られています。

14歳10か月時、入浴中に顔面、手のひら、四肢の発赤と膨張が出現、1時間ほど冷却し症状消失、以降水との接触による皮疹を繰り返した。
ice cube test 陰性、温熱負荷試験 陰性、水負荷試験 陽性で、
高用量抗ヒスタミン薬投与では症状持続、H2ブロッカー、抗ロイコトリエン拮抗薬、トラネキサム酸等を併用するも症状は変わらず、入浴は短時間とし速やかに水分を拭き取る、水泳の授業は見学としているが、運動時の発汗においても皮疹が出現している(出典・参照:村田宗紀 只木弘美 高橋由利子 小田原市立病院小児科 国立病院機構横浜医療センター あすなろクリニック 水負荷試験により水蕁麻疹と診断した15歳女児の一例)

ice cube test では氷のブロックなどをビニール袋に入れ前腕の内側に当て丘疹が出現する場合は寒冷蕁麻疹が、温熱負荷試験で陽性の場合は温熱蕁麻疹が疑われます。
寒冷蕁麻疹について
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3764

水蕁麻疹においては、オマリズマブの投与によって改善が認められた例の報告もあります。水蕁麻疹の症例報告数は多くはありませんが、今後もアップデートしていきたいと思います。

日光と皮膚疾患①
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2146

    {genreName}

      {topics}