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通年性アレルギー性結膜炎について

2020.10.15

投稿者
クミタス

アレルギー性結膜炎は、即時型アレルギー(I型)が関与する結膜の炎症性疾患で、結膜の増殖性の変化はない特徴があります。2017年に眼科医およびその家族を対象にした疫学調査では、アレルギー性結膜炎の有病率は48.7%との推定もありますが、両眼に瘙痒感のある小児(15歳未満)は16.1%、成人21.1%などの調査結果(1993厚生労働省アレルギー総合事業疫学調査班による)もあります。

アレルギー性結膜炎のうち特定の季節に限らず、眼瘙痒感、流涙、充血、目やになどの症状があり、結膜充血、結膜濾胞などが見られる通年性アレルギー性結膜炎においては、ハウスダストやダニ、カビ、ネコやイヌなど動物の毛・皮屑などが主要アレルゲンに挙げられます。これらのアレルゲンが結膜に侵入しIgE抗体が産生され、血管や皮膚、粘膜などに存在する肥満細胞(マスト細胞)と結合、再度アレルゲンが入り、IgE抗体と結合し肥満細胞(マスト細胞)から化学伝達物質(ヒスタミン、セロトニン、ロイコトリエンなど)が遊離することによって、毛細血管拡張、血管透過性亢進などを引き起こします。
アレルギー性結膜疾患においては、局所でのIgE産生増、肥満細胞(マスト細胞)の脱顆粒、好酸球の湿潤が見られています。

治療薬の第一選択としては抗アレルギー点眼薬、症状が強い場合はステロイド点眼薬を併用しますが、ステロイド点眼薬による眼圧上昇、感染症の誘発といった副作用が小児においてより出現しやすい傾向があるため、長期使用下では定期的な眼圧測定が望ましいところでもあります。
アレルギー性結膜炎においては、空中浮遊するアレルゲンに反応しやすく、年間を通してアレルゲンが存在することで慢性化しやすい面もあります。アレルゲンの特定、清掃など対策を講じられるのが望ましいでしょう。

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