それまでに報告されている研究・調査から、the Allergen Bureau of Australia、the Food Allergy Research & Resource Program (FARRP)らでまとめられた考察では、その食物にアレルギー症状のある方(のうち1%の方)で症状が出る可能性のあるタンパク質量を閾値例として、以下数値を挙げています。
当該食物にアレルギーのある方のうち1%の方でアレルギー症状のあるタンパク質の量
卵 0.03mg
牛乳 0.1mg(牛乳1ml中にタンパク質が約0.03g含有されることから牛乳約0.003mlに相当)
小麦 1.0mg
えび 10.0mg
ピーナッツ 0.2mg(タンパク質割合約25%からピーナッツ総量0.8mg(1粒の1/750)に該当)
大豆 1.0mg
ごま 0.2mg
カシューナッツ 2.0mg
ヘーゼルナッツ 0.1mg
マスタード 0.05mg
また、あくまで既報告からの考察では、ピーナッツの量別で症状出現する方の割合について以下を挙げています。
ピーナッツにアレルギーのある方で症状が出現するタンパク質量と症状出現する方の割合
()内はピーナッツ1粒0.6gとして換算しています。
ピーナッツ 0.4mg(1粒の1/1500)、ピーナッツタンパク質量 約0.1㎎
ピーナッツにアレルギーのある方で症状が出現する割合 0.3%
ピーナッツ 1mg(1粒の1/600)、ピーナッツタンパク質量 約0.25㎎
ピーナッツにアレルギーのある方で症状が出現する割合 1%
ピーナッツ 5mg(1粒の1/120)、ピーナッツタンパク質量 約1.25㎎
ピーナッツにアレルギーのある方で症状が出現する割合 4.25%
ピーナッツ 25mg(1粒の1/24)、ピーナッツタンパク質量 約6.25㎎
ピーナッツにアレルギーのある方で症状が出現する割合 14%
ピーナッツ 100mg(1粒の1/6)、ピーナッツタンパク質量 約25㎎
ピーナッツにアレルギーのある方で症状が出現する割合 30%
ピーナッツ 400mg(1粒の2/3)、ピーナッツタンパク質量 約100㎎
ピーナッツにアレルギーのある方で症状が出現する割合 30%
出典:Peanut Allergen Threshold Study (PATS): validation of eliciting doses using a novel single-dose challenge protocol
FOOD ALLERGY RESEARCH AND RESOURCE PROGRAM
ppmからタンパク質量への換算
ppmとタンパク質量の見方としては、
100gのチョコレートに乳タンパク質0.1mgが含まれる場合は、1ppm(0.1mg/0.1㎏)
200gのチョコレートに乳タンパク質0.1mgが含まれる場合は、0.5ppm(0.1mg/0.2㎏)
50gのクッキーに小麦タンパク質1.0mgが含まれる場合は、20ppm(1mg/0.05㎏)
となり、
海外製品などでグルテンフリー(20ppm未満)製品の場合、100g摂取すると、小麦タンパク質は2mg未満(=20ppm×0.1㎏)の含有の意味になります。
日本での食品表示においては、特定原材料7品目においてコンタミネーションを含め10ppm以上含有の場合は表示義務があり、
卵タンパク質が含まれているかまぼこ50g中には、卵タンパク質量は0.5mg以上(10ppm×0.05kg=0.5mg)含まれている、ことを意味します。
1ppm=1mg/1kgであり
タンパク質量(mg)=ppm数×kg数として計算されると良いかと思います。
DHA入り リサーラソーセージ50gx3
88kcal/1本(50g)あたり
8849
クミタス管理者
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