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食品にも発生するダニ対策

2014.07.17

投稿者
クミタス

ダニといえば、ほこりやハウスダストの中で見つかるもの。確かにそうですが、食品の中にも含まれることもあります。食品が温床となってダニが繁殖している場合もあるかもしれません。




 

幅広い食品が対象に

 
ダニは、でんぷんやタンパク質、旨み成分等を含むものに繁殖しやすく、お好み焼き粉、天ぷら粉、ホットケーキミックス、粉ミルクといった粉末食品、煮干し、かつお節、魚粉、干し椎茸、スナック菓子、乾燥ビール酵母、砂糖、ココア、きな粉、香辛料、ドライフルーツ、チョコレート、味噌からも検出された報告があります。
食品中に混入するダニは家の中にいるダニで、ヒョウダニ、コナダニ、チリダニなどが含まれますが、成長が速く、10日ほどで卵から成虫になる種類もあります。

キッチンまわりは繁殖しやすい環境

 
ダニが繁殖する条件として、温度は20~30度、湿度は60%以上が挙げられますが、キッチンまわりは室内でも高温多湿な場所でもあり、上記条件を満たしやすい環境です。
粉ものは腐らないから、と開封済みの状態でキッチンまわりに置いておくと、知らずのうちに、ダニが混入し食品がダニの温床となり、繁殖させているかもしれません。
 

ダニ発生を防ぐためには

 
繁殖しにくい条件で保管する、早めに消費することがダニ発生を防ぐことにつながります。
 
・開封後は密閉
ダニは匂いを感知できますので、食品の匂いが漏れないように密閉できるのが望ましいです。また輪ゴムやクリップで止めていても、0.4㎜前後の体長のダニにとって、入り込むことはそれほど難しいことではありませんので、1度にすべて使い切れない場合は、袋内の余分な空気を抜き、開封部を数回折り曲げクリップ留めをした状態で、密閉容器に入れるなどして、匂いが漏れないようにできると、食品の酸化防止上も良いでしょう。
 
・冷蔵庫に保存
冷蔵庫内は3~6℃で、ダニの活動が停滞する温度でもあります。ムギコナダニなどでは死滅はしない温度ですが、活発な繁殖はしませんので、密閉後は冷蔵するのが望ましいです。
 
・湿度の低い場所で保管
ダニは低湿度に弱い性質があります。そのため、食品に吸湿させないようにするためにも密閉は有効ですが、最近の冷蔵庫は乾燥を防ぐために野菜室などは湿度を維持するように調整されているものもありますので、冷蔵庫内でも野菜室以外で保管する、食品によっては密閉容器内に付属の乾燥剤を入れておくと尚効果的です。

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