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アレルギーSTORY

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食べているものが、自分や家族の身体を作っている

2015.03.14

投稿者
すずきちはる

Author すずきちはるさん

子どもが震災後にアレルギー性皮膚炎を発症しました。給食にそってみんなと同じメニューを食べれるように、アレルゲンを除いたヴィーガン弁当を毎日作っています。FB Vegan Lunch box  
京都のヴィーガン料理店「LITTLE - HEAVEN」で、京都の野菜と湯葉を使用したスペシャルなコース料理をご提供させていただいております。

アレルギーのある方:娘
卵、乳、肉(特に鶏)、魚、そして量を食べると小麦、大豆にも発疹が出ます。

皮膚が膿を持った状態になり


子どもが震災後にアレルギーを発症しました。
卵・牛乳・肉(特に鶏)・魚(養殖や新鮮さ調理法により)体調が悪い時には出やすく、蓄積していくと皮膚が膿を持った状態になり皮膚がやぶれ火傷のあとのような状態でした。
 
私にはアレルギーはありませんが、パパは甲殻類アレルギーの症状がありました。
子供のアレルギー発症は、私が調理師学校で教わった栄養学をもとに子どもが元気に育つような食事を作っていた最中のことでした。

アレルギーになり、いろいろ勉強し調べると、妊婦時代の食べ物やそれ以前の食生活も関わっていたこと、環境問題が関わっていたことを知り愕然としました。
その中で確信したことは、アレルギーになる根本的な原因はさまざまですが、毎日選んで食べる食事は大切だということ。

『食べているものが、自分や家族の身体を作っている』
一番根本的な事で単純な答えですが、あまりに忙しい社会で働く私たちには忘れてしまったことでした。
 

原因が食事なのでは?と思いつつも


アレルギー発症時は、娘は保育園に通っていました。
家では、私の産後の体調の変化により植物性の食事に切り替えていました。
震災後に娘の皮膚が日に日にカサカサになり、赤みをおび、ぐじゅぐじゅと膿がではじめ皮膚がさけてきました。。。
 
原因はたぶん食事だということはなんとなく感じていました。
理由は皮膚のかゆみとあかみ、膿がひどくなるのは、保育園に通ってご飯を食べている日だったからです。
 
保育園を休みしている日は、皮膚が乾きわりと落ち着いていることからも食物性のアレルギーではないかと思い始めました。
 
しかし、皮膚科での血液反応には虚しいことに一切反応せず、塗薬を処方されるだけでした。。。
 
私は、皮膚の表面だけを綺麗に治せる薬では意味がないのではないのかな?と思っていました。皮膚に炎症が起きる原因がある限り、薬で抑えるだけではずっと薬に頼ってしまうことになります。
 
正常な皮膚の働きも、きっと薬を処方し続けていれば、身体の免疫システムも低下し、身体の抵抗力や回復しようとする力までも奪われてしまうのではないか?
今の状態では皮膚を掻きむしっている子どももかわいそう、と抜け出せないジレンマに陥り自分を責めました。
 

お弁当持参に


かゆみがでるメニューは卵や鶏、揚げ物が多かったです。牛乳も残さないように毎日飲んでいたようです。
 
園にアレルギーを除去した弁当持参を希望しましたが、園ではお弁当の管理は難しいこと、ほかの子供達と違うといじめられてしまうのではないかという理由で受け付けてもらえませんでした。
 
当時住んでいた東京・豊島区へ弁当持参の件で電話しました。
相談にのってくださりアレルギーの専門の先生の所へ行く事になりました。
そこの病院では、アレルギーを特定するために『食育ノート』というものを書いて提出するように言われました。
 
これまでの食生活を変えずに、保育園の給食も食べて3ヶ月間ほどひたすら記録しました。ノートには食べた物をすべて、朝昼晩、おやつや完食も全部記入しました。 こまかい材料から調味料、体のどの部分にどのように出たか、かゆみ、あかみなどをこまかく記入しました。
 
その頃、(あとから園長先生に聞いたことなのですが)子どもは自分の皮膚が痒くなるものを食べずにご飯と汁だけを飲んで保育園で過ごしていたそうです。
 
やっと、アレルギー証明書をもらい園に提出しお弁当に切り替えてもらいました、でも私もいじめられるのを心配していたのでお弁当のおかずやご飯は同じメニューを作って詰めてあげました。
 

いじめも気になっていたけれど


今の子供たちは給食がほとんどで、お弁当って遠足の時にしか持っていかない特別なものですよね。。。。
遠足の前の日のスーパーでは明日は何にする?という親子の会話が聞こえてきます。 なので、お弁当=「好きなものばかり」と言われたり、思われたりするのも嫌だなという気持ちもありました。
 
お弁当で工夫している事は肉をソイミート(ベジミート)という大豆タンパクを固めたものなど見た目に変わらないように、卵も豆腐にターメリックを混ぜて周りの子供たちからはわからないように作ることです。
子ども自身が、美味しいものが食べられないかわいそうな体なんだ、と劣等感を持たないようにと考えました。
 
アレルギーやお弁当というフレーズには、他のお母さんたちから、可愛そうだね~、大変だね~と言われます。
野菜や穀物・海藻が食べれるのでなんの問題もありません。お弁当も大変ではありません。自分も小さい頃は(田舎なので給食センターがなく)お弁当だったからです。
 
母は料理が得意な方ではありませんでしたが、母の作ってくれるおにぎりが大好きでした。毎日のお弁当は朝のおかずとほとんど一緒だけれど嬉しかったです。きっと愛情だったのだと今は思います。
 
私は、アレルギーは子どもの個性のひとつライフスタイルだと思ってくださいと皆さんに伝えています。
だいぶ前になりますが、ベジフェスという東京で行われるフィスティバルのキッズブースにて『Vegan Lunch box』の話を少しさせてもらったときに、娘が一生懸命答えて書いていたものです。


【質問】〇〇ちゃんにみんなが給食を食べていて自分だけ違うものを食べていることで、どんな反応がありましたか?楽しいことでも、ストレスになったことでも、何でも。周りの子供達とのやり取りでどんなことがありましたか?

【答え】私がおべんとうとを食べていることで、みんなが思ったことは、なんでお弁当なのか聞かれました。その頃は5歳で保育園だったので、アレルギーのことを説明するのが難しかったけれど、みんなわかってくれました。


【質問】楽しいことは?

【答え】ママは給食と同じお弁当を作ってくれるから楽しいです。その中でもたまに、カレーライスの人参が星型だったり、白玉団子が丸じゃなくて、ねこの形だったりするので探すのが楽しいです。


【質問】嫌だっとことは?

【答え】(同じクラスのお友達に私が)アレルギーだと知らないで、お母さんに言って好きなものばかりお弁当に入れてもらっているんでしょ。と、言われたことです。今はなんのアレルギーか説明できます。お店にいっても自分の食べれるものが選べるので大丈夫です。
 

『生きる』ということを感じながらこれからも生活していきたい


最後に私が読んだ本の中で一番印象に残っている本を紹介させてください。 
『なぜ牛乳が体にわるいのか』   牛乳がなぜ体に負担をかけるのか知りたい方?やアレルギーをお持ちの親御さんに読んで頂きたらと思います。
この本には米国の小児医療、血液学、栄養学の医学博士フランク・オスキー氏の科学的事実が書かれています。原因になっている不安要因をわかりやすくポイントでまとめていますので読みやすくわかりやすくもあります。
子どもが乳・卵アレルギーになり調べ物をしていたら牛乳が身体に負担をかけ、アレルギーを発症するひとつの原因と、書かれていました。知っておいても損はないと思います。

私は、学校給食の毎日出される牛乳が保護者の判断によって選べるような選択制度になればいいと思っています。飲むのも、飲まないのもその人の自由だと思います。個々の個性を尊重し、ひとりひとりの考え方を大切にできる子どもたちに育ってほしいと願っています。
 
命は自分たちだけのものではなく、ずっと未来にまでつながっています。自分の先祖が残してきた遺伝子を、自分を介して子どもに、そしてそのまた子どもに、、、
子どもがアレルギーを発症しなければ考えられなかった壮大な事を考えたり、アレルギーだったからこそできる体験をしています。子どもの皮膚は良くなりましたが、疲れていたり、小麦や大豆を食べ過ぎると発疹が見られます。
 
身体は正直なのできちんと向き合って生活すること、『生きる』ということを感じながらこれからも生活していきたいです。
 

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