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アレルギーSTORY

理解を求めたことが新たな気づきにつながった

2014.09.16

投稿者
食物アレルギー体験レポーター岡夫婦

Author 食物アレルギー体験レポーター岡夫婦さん

子(長女):卵、小麦粉等にアレルギー
夫:アトピー性皮膚炎(現在は時期限定(夏等)で肌が荒れる程度)
妻:アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症
アレルギーに家族で取り組んでいます。

離乳食のすすめ方を振り返ることも

娘が1歳になったばかりのことです。
当時、娘は母乳ばかりを欲しがり、離乳食をほとんど口にしませんでした。
体重が減少し、小児科の先生にはもっと食べさせるように!と怒られていました。
なんとか少しでも、娘の好きなものを見つけようと思い、夫婦で必死に探しました。
そしてようやく娘が喜んで食べてくれる食品を見つけたのです。
 
それはクロワッサンでした。
 
以前から、小麦や卵の入った食品もわずかな量ではありましたが食べさせていました。
生後5か月頃から、おかゆ(重湯)から初めて、少しずつ固形のものへ。おかゆから、かぼちゃペーストやすりおろしたニンジンっといったものを順々に与えていきました。時々、うどん(小麦粉使用)を少量与えたことはありましたが、その時はアレルギー反応は出ませんでした。外出時は、市販の離乳食(キューピーのビン詰め離乳食など)を与えたことはあり、牛乳や卵といったものは、できるだけ与えないように努めてきました。

今まで何の反応もなかったし、娘も1歳になれば、胃腸もだいぶ成長しているから、パン1個くらい大丈夫だろうと思っていました。
そして、娘が喜んで食べてくれるものが見つかって、私たちはホッとしました。
 
しかし、数十分後に異変が起こりました。娘は顔じゅうを掻きむしり、瞼や頬がパンパンに赤く腫れあがりました。そして、喘鳴が聴こえてきました。
泣きながら娘を抱えて病院へ走ったことは、私たちの記憶の中で一生消えることはありません。
 
病院で検査を受けた結果、娘は卵・小麦・そば・ピーナッツっといった複数の食物アレルギーを持っていました。
 
娘のため、娘のため…と思い、動いてきたことは、実は命の危険につながる行為でした。
自分たちの行動を心から責めました。
 今考えると、もう少し月齢が経ってから離乳食を始めて、長女のペースでゆっくりと与えていけばよかったと思っています。
 

理解を求めたことが新たな気づきにつながった

私たちは、娘の食物アレルギーについて周囲に理解を求めようとしてきました。
でも、その度に
「ちょっと位なら食べられるでしょ?」
「少しの間除去していればそのうち治るんでしょ?」
「食べさせない方がかえって体に悪いんじゃないの?」という声が返ってきました。

親類や周囲との認識の隔たりに、非常にショックを受けました。
 
娘の食物アレルギーを治してあげたい。娘に好きなものを自由に食べさせてあげたい。
そのために私たち親は何ができるのでしょうか?
 
私たちの娘に食物アレルギーがあるとわかった当初、食物アレルギー症状を治す治療法があるかどうかは、当時の私たちには分かりませんでした。
私たちが診察を受けたお医者さまから
「そばやピーナッツについては症状が重くなりやすいため、一生食べられないかもしれません」
と告げられたときは、目の前が真っ暗になりました。
もし、小麦も含め、他のアレルゲンも症状が軽くならなかったらどうしたらいいのでしょうか。
 
私たちは多くの情報を調べ、問い合わせました。
そして交流を続けていきながら、あることに気づきました。
その方々の中には、大人になって突然食物アレルギーを発症した人、一度軽くなって再び発症した人、幼少期から10年近く治療を続けている人など、完全治癒が難しい人たちがいます。
食物アレルギーの症状が発症すれば命の危険もある状況と隣り合わせであっても、家族の協力を得ながら自分たちの食べられる物を探し、自分の趣味を楽しみ、外の世界に積極的に出て行こうとする人たちでした。
ハッと気付かされました。
 
娘に食物アレルギーがあると知った時、私たちの頭に浮かんだ感情は
・治らないからかわいそう。
・食べられないからかわいそう。
・これからどうしていけばいいのだろう。
 
っといったネガティブなものばかりでした。
 
しかし、食物アレルギー症状を発症させない為に特定のアレルゲンを除去したり、または改善に向けて治療を進めていきながら、食物アレルギーと上手に付き合うことができれば、楽しい日々を送ることができるのではないでしょうか?
 
「あの時、ああしていればよかった」と、過去の自分たちの行為をどんなに悔やんでも、食物アレルギーを今すぐに治すことはできません。
 
大切なのは、お子さまが持つアレルギーと向き合い、お子さまのために「食べることは楽しい・幸せ」と思ってもらえるようにすることではないでしょうか?
 
こうして気づけたおかげで、今では楽しく娘の食物アレルギーに向き合う日々を過ごすことができています。
みなさまにとって少しでもお役に立つことができればと思っております。

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