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リンゴの品種によりアレルゲンの程度が異なる可能性

2018.08.06

投稿者
クミタス

リンゴの主要アレルゲンにおいては、シラカンバ花粉の主抗原であるBet v 1と相同性があり、バラ科植物での花粉ー食物アレルギー症候群(PFAS)におけるリンゴでの主要抗原と考えられる Mal d 1(PR-10)、全身症状を引き起こしやすいGRP(Gibberellin-Regulated Protain)、 Mal d 3(LTP)、またMal d 4(プロフィリン)が挙げられています。Mal d 1 は加熱により低アレルゲン化する傾向があります。
リンゴによるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2035

この中の Mal d 1について、長野県産の複数品種のりんごで mRNA発現量を比較したところ、
Mal d 1 の mRNA発現量:「ふじ」との比較で、「あいかの香り」と「こうたろう」、「サンつがる」が有意に低い
Mal d 1.02 の mRNA発現量:「ふじ」との比較で、「シナノゴールド」、「あいかの香り」、「こうたろう」、「サンつがる」で有意に低い
との違いが見られた、との報告がなされています。

mRNA発現量=タンパク質発現量とはならない面もありますが、mRNA発現量が低い品種では、アレルゲン性が低い可能性も考えられます。Mal d 1(PR-10)は口腔を中心とした舌がピリピリする、のど・鼻腔が痒い、鼻水が出る、目がかゆい・涙が出る、顔面を中心とした皮膚(顔や首、触った手指)が痒くなる・赤くなる・腫れるといった症状のある方にとって重要なアレルゲンとなっている可能性はあり、Mal d 1 を全く含まないりんごというわけではなくても、Mal d 1 含有量が低い品種において、加熱により摂食可能性もより高まる可能性も考えられます。また他研究も含め、新たな情報をアップデートしていきたいと思います。

出典・参照:リンゴOASアレルゲンであるMal d 1 mRNA発現量の、長野県産リンゴにおける品種間比較
リンゴ口腔アレルギー症候群(OAS)のアレルゲンであるMal d 1 mRNA発現量の品種間比較

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