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蚊に刺されることでの症状・病気

2014.09.03

投稿者
クミタス

蚊に刺されること、アレルギー

普段、蚊に刺されると刺された場所がかゆく、盛り上がった状態になったり発疹が出ますが、これは蚊が吸血する際に注入する唾液腺物質にアレルギーを起こしているため、になります。
この時点では、今まで過去に1回以上蚊に刺されたことがある状態で、感作が起こっていると言えます。つまり蚊に刺されたことが初めてのときには、かゆみもなくアレルギー症状は出ません。

即時型反応:蚊に刺されてから1~2分後より、刺された点を中心に、皮膚の赤みや膨疹が出現し、かゆみを伴い、2時間後までには消えていきます。

遅延型反応:蚊に刺れてから5~6時間後より、刺された部分に小さな紅斑が生じ、次第に大きく、隆起し、かゆみを伴い、24~48時間で最高に達し、消退していきます。

年代によっても変わり、遅延型は乳幼児に多くみられ、子供の頃は遅延型が多く、20代までは遅延型と即時型の混合、それ以降は即時型が中心になりやすいとも言われています(刺される回数が多くなるほど即時型になるという説明もあります)。遅延型が多い時期の、子供の方が繰り返し何度も痒くなる傾向とも言えます。


蚊に刺されて赤みが引かない場合は、抗アレルギー薬、ステロイド剤を使う場合がありますが、まず刺された後には冷やすなどして、掻かないようにすることも大事です。
搔きむしっているうちに、とびひになってしまうこともあります。

蚊刺過敏症、感染症

そして、ごくまれに刺された後、水ぶくれ、血まめのようなもの、皮膚の壊死、潰瘍まで起こってしまい、高熱がでて、症状が治まるのに数週間以上もかかる、蚊刺過敏症である場合があります。

蚊刺過敏症は、蚊の唾液腺に対する免疫と、人間の体内にあるEBウイルスに対する免疫反応が関与しています。

EBウィルスとは水疱瘡などヘルペスウイルスの仲間であり、唾液などを介し1歳で12.5%、2歳で60%、20歳までに90%以上が感染すると言われており、感染したことがあればこのウィルスに対しての抗体を持っているのですが、EBウィルスに初めて感染した時には、体内に抗体ができていないため症状が慢性的に持続します。

この初めてEBウィルスに感染した時に、あるいは既に感染した方において、免疫制御されていたウイルスが体内で再活性化をきたすことで、慢性的にウイルスが増殖活動し、重症化することがあります。

このきっかけを蚊がつくることがあり、引き起こされる症状を、蚊刺過敏症と呼ぶというわけです。

蚊刺過敏症は、蚊に刺された部位がぼこっとえぐれるくらいの潰瘍をもたらし、40度近い発熱や下痢、肝障害、リンパ節腫大、将来的には血球貪食症候群や悪性リンパ腫を発症するリスクが高く、予後の悪い経過をたどることがありますので、精密検査が必要となります。

蚊に刺されることでの感染症として以下があります。

デング熱
ネッタイシマカ、ヒトスジシマカが媒介します。
ここのところ報道が見られますが、日本では、海外からの帰国例などで2003年に32例、2004年には45例の患者が報告されています。ですが、実際は症状が出ない場合もあり、その10倍以上の感染者がいるとも言われています。媒介する蚊は、空き缶の水のような少しの水たまりでも発生するため、シンガポールなど衛生状態の良い都市部でも流行し、日本人旅行者が感染する機会もマラリアよりはずっと高いと考えられます。
マラリアを媒介するハマダラカが夕方から朝にかけて人を刺すのと対し、デング熱を媒介するシマカなどは日中に人を刺しますので、昼間の肌の露出には注意が必要です。
発症すると手や足の皮疹、高熱、関節痛、目の奥の痛み等が出ます。体内からウイルスが消失すると症状が消失し快方に向かいますが、3~5%では出血熱が、さらにデングショック症候群と重篤な症状に進む場合もあり、出血熱となった人の致死率は数%とされています。デング出血熱は、2度目以降の感染で発症することが多いとされていますので、重症化を防ぐ上では蚊に対する防御策が必要です。現在はデング熱に有効なワクチン、特有の薬はなく、対症療法になります。


マラリア
ハマダラカが媒介します。マラリアは原虫で、感染すると、肝臓で増え、赤血球に侵入します。2週間程度の潜伏期間で、3日ごとや4日ごとに高熱を繰り返します。抗原虫薬で使用しますが、最近は薬に効きにくいマラリアもあり、刺されないようにする予防が大切です。
アフリカ、南アメリカ、東南アジア等を中心とした亜熱帯や熱帯地域の主として辺地で現在も大流行をしています。感染者は年間約3億人、死者は150~300万人で、そのおよそ95%がサハラ砂漠より南のアフリカで発生しています。日本に帰国した方、渡航者の中に感染が見られますが、感染後発症までには一般的には1~4週間はかかるとされています。


日本脳炎
コガタアカイエカが媒介します。日本脳炎ウイルスに感染した場合、約1000人に1人が日本脳炎を発症し、発症した方の20~40%が亡くなる、生存者の45~70%に脳などに後遺症が残ってしまうといわれています。日本脳炎ウイルスに感染したブタは現在の日本においても特に西日本を中心に広範に存在しており、アメリカから日本への渡航時には日本脳炎ワクチン接種が推奨されています。
一時は賛否ありましたワクチンも新しくなりました。ワクチン接種により、日本脳炎の罹患リスクを75~95%減らすことができるとの報告もあります。


西ナイル熱
日本にいる蚊の14種類程度のうち11種類がウエストナイルウイルスを感染させることができると言われており、一気に蔓延する可能性もありますが、感染者を刺した蚊から別の人が感染する可能性はほぼないと言われており、カラスなどウエストナイルウイルスに感染したトリを刺した蚊がヒトを刺すことによる感染がほとんどと言われています。ですがアメリカでは輸血による感染例の報告もあります。
蚊に刺されてから3~15日潜伏期間を経て、3~6日間程度の発熱、頭痛、筋肉痛、筋力低下、食欲不振などの症状が見られ、たいていは1週間程度で回復します。高齢者や体力の無い人では、高熱や、麻痺、昏睡などの髄膜炎、脳炎を起こし、死に至ることもあります。アフリカ、南ヨーロッパ、中東に分布しています。


チクングニヤ
イエカ、ネッタイシマカ、およびヒトスジシマカが媒介し、アフリカおよび東南アジア、南アジアに分布します。発熱、悪寒、頭痛、嘔吐、関節痛、発疹などデング熱によく似た症状を引き起こします。通常出血やショック症状を起こすことはないとされていますが、死亡率は~5%ほどになることもあります。解熱しても数ヶ月から1年以上にわたって関節痛が続き、仕事や通常の生活が困難になる場合もあります。
予防ワクチンや抗ウイルス剤はありません。
ウイルスの増殖の速度が著しく速い特徴があります。
 

対策として

蚊に刺されるということは日常的にあり、完全には避けられなことでもありますが、軽視できない症状、疾患を引き起こすことがありますので、出来る限り蚊に刺されないようにすることも、やはり必要です。一方で刺されることで起こるリスクについては、現代においても、都市部においても考えておきたいことではあります。
自らが病気の患者になるだけでなく、蚊を通して媒介者になり得るという視点も必要かもしれません。

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