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食習慣と消化吸収

2014.04.12

投稿者
クミタス

いまでは、先進国においては世界のどんな食事も可能な時代ですが、もともとその国で食べてきた食事には違いがあるかと思います。

地域により異なる保有分解酵素

海藻の細胞壁を分解する酵素→日本人の80%が保有、デンマーク人とスペイン人では97%ほどが保有していない

乳糖分解酵素(ラクターゼ)→スウェーデン、デンマークでは97%ほどが保有、日本人は75~90%が保有していない

アルコール分解酵素→オーストラリアの原住民アボリジニーでは、まったくもっていないか、持っていても少ない

穀物を主食としてきた農耕民族→一般的にアミラーゼの遺伝子コピー数が多い

エスキモーなどの狩猟採集生活をずっと続けてきた人々→一般的にアミラーゼの遺伝子コピー数が少ない

と、腸内の分解酵素や遺伝子は国によっても異なるようです。

人種差とされることもありますが、この人種差は環境下で形成されてきた結果とも言われています。
 
昆布やわかめ、海藻は日本人には先史時代からなじみのある食材ですが、ヨーロッパでは古くからの食習慣がない、北欧など古くから酪農がさかんで牛乳を比較的量を多く飲む習慣のある国と、一般に牛乳の普及が始まって140年ほどの日本、アボリジニーの間ではもともと飲酒習慣がなかった、など背景に食習慣の違いが見えてきます。
 
日本人には胃がんが多く、アメリカ人には大腸がんが多いのですが、アメリカに住む日系2世、3世となるほど胃がんはどんどん少なくなり、逆に大腸がんの割合が増える傾向にあるとも言われています。
 
パプア・ニューギニア北部では、男性もサゴヤシデンプンとタロイモ、ヤムイモ、バナナ以外に動物性たん白などはほとんど食しませんが、筋肉質な方が多いかと思います。
腸内細菌により、窒素固定を行なってたん白質をつくり出している、体内のアンモニアからたん白質を合成している可能性、も言われています。
 
幾世代に渡っての食習慣、外的環境により、適した消化酵素が腸内に住むようになり、消化を助け、場合により栄養素を作り出すからだになっていくのだとしたら、日本人も現在消化酵素が少ない食材に関しても、1000年後?などに消化吸収できるようになってくるのかもしれませんね。

ちなみに、自然の野草や生食する肉に分解酵素が含まれているため、アミラーゼを体内に保有しない野生動物を捕獲して人間と同じ加熱したものを食べさせると、種差や個体差はありますが、1週間ほどで消化酵素のアミラーゼが体内で分泌されようになるようです。
そうなると、病気に弱くなるとの意見もあるようですが。。。

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