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経口ダニアナフィラキシー(OMA)について

2023.10.03

投稿者
クミタス

お好み焼き粉、パンケーキミックスなどのミックス粉やかつお粉など粉製品の開封後にダニが繁殖し、ダニを含む粉製品を調理し摂食後に、ダニ経口摂取によるアレルギー症状が出現することがあり、今までにも掲載しておりますが
小麦粉使用下での経口ダニアナフィラキシー(OMA)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4552
経口ダニアナフィラキシー(OMA)について補足を記したいと思います。
 
原因となることのあるダニの例
コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ、ケナガコナダニなど
特に日本ではコナヒョウヒダニが比較的多い
 
発症までの時間(傾向)
原因食品摂取後10~45分前後
 
症状例(一例)
顔面浮腫、喉頭浮腫、​気分不良、皮膚瘙痒感、鼻汁、鼻閉、発熱、呼吸困難、喘鳴、アナフィラキシーなど
吸入性のダニアレルギーのある方で、吸入性ダニアレルギーで見られる症状が主となることが多く、アドレナリン筋注で対応するような重篤な呼吸器症状を呈する場合もある
 
鑑別が必要になることのある疾患
・気管支喘息
・呼吸器感染症 他
 
開封後の期間
開封後常温で1か月前後〜数か月以上放置したケースでの発症例が多い傾向

対策
開封済み小麦粉製品の冷所保存
 
併せて以下もご覧ください。
ダニ抗原経口摂取によるアレルギーにおいて
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2638
粉製品以外の食品中からも検出することがあるダニ、虫
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3619 
開封後の粉製品のダニ繁殖を抑えるのに適した温度とは?
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2125 
小麦アレルギー児での摂取可能量増加~ダニ舌下免疫療法
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4299 
カツオによる反応
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4357 

出典・参照:谷川誠一 只木弘美 小林孝輔 塩谷裕美 原良紀 福山綾子 鉾碕竜範 国立病院機構横浜医療センター小児科 気管支喘息発作と鑑別を要したたこ焼き粉によるパンケーキ症候群の1例

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